35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第236回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは
日本語でもよく使う「〜みたいな」
ここ数年、日本語ペラペラのアメリカ人女子と月1回、オンラインで話しています。
最初は彼女の日本語上達、私の英語上達のための言語交換会でしたが、すっかり彼女の方が日本語が上手になって、今ではただ日本語でダベっているだけになっています。
そんな日本語が流暢な彼女でも、会話中にポロっと英語がでることがあります。
なかでもよく出るのが、このフレーズです。
I was like〜
「今度、友達が結婚することになったの。彼氏がいることすら知らなかったからI was like wow!!」
ここまで完璧な日本語なのに、I was likeだけ英語が出てしまうのがすごく不思議です。
直訳したら「私は〜のようだった」ということですから、私たちがよく使う「〜みたいな」というところだと思います。
この文章の場合は、「彼氏がいることすら知らなかったから、結婚すると聞いてワオ!みたいな」=「結婚すると聞いて驚いた」ということだと思われます。
こういうふうにも言っていたこともありました。
「妹の作ったケーキがすごく美味しくてI was like how did you make it!?」
おそらく、私のような英語力ゼロの人が同じフレーズを言おうとしたらこうなると思います。
I said that how did you make it!?
ネイティブの人は、I was likeをI saidとか I thoughtの代わりによく使っているのだと思われます。
確かに日本語でもこういう会話を耳にすることがあります。
Aさん「この間あんた、彼とめっちゃ喧嘩してたね」
Bさん「そうそう。あいつ私のこと『かわいくない』とか言うから、もう『マジありえないんですけど!?』みたいな」
この場合のBさんの「みたいな」は「『マジありえないんですけど!?』と言った」あるいは、「『マジありえないんですけど!?』と思った」の両方の意味でとれます。
英語で言ったらI said / I thoughtなので、まさに日本語の「〜みたいな」はI was likeと同じような言葉である気がします。
I was likeを使って英語に慣れている人っぽさを
さらにI was likeは「〜みたいな」と同様に完全にスラングだということで、砕けた会話のみで使うということ。そういう言葉こそ、身体にしみついていて、どんなに外国語がうまくなってもポロっと出てしまうのでしょう。
もちろん、I was like だけではなく、主語を変えてHe was like とかShe was likeでも同じように使えます。
I was like wow then she was like ahaaaa!
「私はワオってなって、彼女もアアア!みたいな」ということですから、あまりちゃんとした文章ではないのですが、「私も超驚いたし、彼女もワー!ってなっててさ」というような言い方は日本語の会話でも結構な頻度で出てくる気がします。
会話の端々に、I was likeを入れるとちょっと英語に慣れている人っぽいかも、そんな気がして早く使ってみたくてウズウズしています。
連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。