35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第229回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは
パンを焼けってこと!? 乾杯の挨拶に「トースト!」の謎
新年には、親戚や旧友との会合の予定がいくつか入っています。
欧米だと、正月はそんなに盛大には祝わないと聞いていたので、年末に日本語ペラペラのアメリカ人とオンラインで話していた際に、「アメリカでは大晦日、元日はなにをするのか」と聞いてみました。
At midnight, we toast the New Year.
「アット ミッドナイト ウィ トースト ザ ニューイヤー」と聞こえました。大晦日の夜にパンをトーストするのがアメリカの習慣なのでしょうか。
toast=乾杯
「大晦日の夜は、新年を祝って乾杯する」ということみたいです。お正月よりクリスマスの方を盛大に祝うようですが、それでも大晦日と元日はお休みのところが多く、日本と同じように乾杯するみたいです。
グラスを掲げて、「かんぱ〜い!」と言いたい時、“cheers!!”とよく言いますが、これを“toast!!”に言い換えてもいいそうです。これまで、私にとって「かんぱ〜い!」は“cheers”一択だったので、次に海外で乾杯する機会があればぜひ使ってみたいです。
また、以下のように「乾杯の音頭をとる」という動詞にもなるそうです。
I would like to give a toast to my friends, who have helped me throughout last year.(昨年私を支えてくれた友人たちに、乾杯したいと思います)
そう言って、友人への感謝を述べたあと、“cheers!!”なり“toast!!”と言えば、それが乾杯のスピーチになるみたいです。新年会で使えそうな挨拶です。
絶望を表すスラングになる!?
ただ、同じ「トースト」でも、使い方によって全然違う意味になるので注意が必要だと、そのアメリカ人はおっしゃっていました。
例えば“I’m toast”と言うと「もう、私はダメだ」「もう俺は死んだ」という絶望を表すスラングになるそうです。テスト前とか、締め切り前とかに使えそうなフレーズです。
私は、大晦日は年越しそばを食べて寝て、元日の朝はおせち料理で乾杯、というお正月の過ごし方が一般的だと思っていましたが、地域によっては大晦日からすでにご馳走を食べて乾杯をしているのだと最近知りました。どうせ乾杯するなら、楽しい時間は長い方がいいと、今年はすでに大晦日から乾杯済みです。たくさん“toast!!”と言える1年になればいいなと思います。
連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。