HEALTH

2026.09.27

寝起きの首・肩がつらい…nishikawaでオーダー枕をつくってみた【体験記】

1日10時間眠るという大谷翔平も使っていることで知られるnishikawaの寝具。日本橋西川 本店を訪れると、今すぐにでも寝転んでしまいたいくらい、睡眠欲が高まってくる。このnishikawaで自分の睡眠環境と身体を知り、最高のオーダー枕をつくってみた。【特集 睡眠投資2026】

寝起きの首・肩がつらい…nishikawaでオーダー枕をつくってみた【体験記】

まずは自分の睡眠を知る

自分の現在の眠りの状態を可視化、そのうえで改善方法と自分に最適な一品を探すためのサービスがnishikawaの「ねむりの相談所®」だ。

事前に渡されたデジタル計測器は、活動量計と寝室環境を測定・解析するセンサの2つ。1週間ほど使用した2つのデバイスを渡すと、専門知識を持つ眠りのプロフェッショナル“スリープマスター”のコンサルティングが始まる。

まずは活動量計で計測した日々の睡眠データがパソコンのモニターに映し出された。

「寝る時間、起床時間がある程度固定されていて、そのうえで6時間半から7時間の睡眠をとれるのが理想的です。

でもデータによると、平均睡眠時間は約5時間。時間が短く、かつ深い睡眠の時間が少ないです。7時間半寝た日もありますね。寝返りは28回。

一般的には一晩で20〜30回の寝返りが一般的ですので、寝返り回数はちょうどいいですね。入眠までの平均時間は約30分。理想は10〜15分なので、もう少し早く眠りに入れるといいと思います」

入眠までの時間が長いのは、眠る直前までスマホやパソコンを触り、いつの間にか寝落ちする習慣があるから。この1週間は出張などもあったため、普段以上に忙しく、睡眠が不安定だった。

それでも不規則な生活に慣れきっているためか、日中に眠気を感じたりすることはない。気になるとしたら起床時に感じる首肩腰のギシギシ感。

「忙しい方は、毎日長時間の睡眠を取るのが難しい。だからこそ寝具を見直して、睡眠の質と首・肩・腰への負担を改善したほうがいいと思われます」

3D測定機器で理想の寝姿勢を探る

続いてセンサを使った寝室環境を分析する。

「質のいい睡眠のためには睡眠環境の改善、特に就寝までのアプローチが大切です。理想のアプローチは、就寝1時間前に38~40度の湯船に10~20分程度浸かる、入浴後はスマートフォン・パソコン・テレビなどの電子機器や強い光を避ける、暖色系の間接照明や読書・音楽などで落ち着く時間を設ける。

香りも大切です。リビングと寝室のルームフレグランスを分けることで、寝室の香りを嗅ぐと眠りに導かれる効果があります」

理想の寝室の目安は、室温26度、湿度55%、照度0.3ルクス。対して、マイベッドルームは約25~28度、湿度64%だった。

問題は明るさ。普段、真っ暗の中で眠るのが苦手なため、寝室の照明は消しているものの、リビングはつけっぱなしのことが多い。これは避けたほうがいいという。

夏場は接触冷感生地の掛け寝具を使っているが、「湿度が高い環境では吸湿・発散性のある麻など天然素材の掛け寝具・パッドがおすすめです。秋以降も羽毛や綿、ウールなどの天然素材のほうがいいと思います」とのこと。

眠りを分析したら、次は身体の分析だ。店内にある nishikawa独自の3D測定機「N3D-body」を使えば、立ったままでも、姿勢や身体の状態を分析できるという。

首に違和感があるのは、いわゆるスマホ首で首が前傾していると思っていたのだが、実はそうではないらしい。

「首の後傾が10.9度、腰は約2度、骨盤は4.2度。骨盤は5度以下であれば心配はないでしょう。気になるのは首ですね。首まわりのずれが大きいと思われます。

首の深さは0.8、後頭部は0.5、横向き時の必要高さは右12.5、左11.4。仰向け時は低め、横向き時はやや高めの枕が必要です。首部分の支えが強い枕では、高さが合わない場合に負担が大きくなる可能性があります」

現在使っているのは、量販店で購入した低反発素材とパイプを組み合わせたタイプ。違和感を覚えることもあったが、測定結果を聞くと、この枕が自分の寝姿勢に合っていなかった可能性も考えたくなる。

わずか数分で「オーダーまくら」が完成。寝返りしてもラクな枕とは?

そして、いよいよ枕のオーダメイドがスタートする。

nishikawaの「オーダーまくら」は、9種類の素材から好みの感触を選ぶトップユニット(1層目)、枕の高さを調整するベースユニット(2層目)、枕のフィット感をアップさせる寝心地アップシート(3層目)の3層構造。最大14ヵ所の高さ調整ポイントでそれぞれの寝姿勢にあわせてフィッティングしていく。

各種パイプや羽毛&粒わたなどのなかから、中身の素材として選んだのは、新感覚の「ぷるふわタッチウレタン」。まさに「ぷるふわ」としかいいようのない触感がたまらない。

「高さはこのくらいがいいと思います」

眠りのプロフェッショナルが身体にあわせた高さの枕をその場でつくり、早速、店内のベッドで体験してみる。

ええええッ! 仰向けの状態が驚くほどに楽ちんだ。

普段、仰向けがキツいと感じたことはないが、この状態を体感すると、いつも横になっていながらどこかに力が入っていたということがわかる。

枕の上に頭を置いているのに、その存在を感じない。横向きになっても快適。枕の高さはまったく気にならない。どんなに寝返りしても全身がリラックスした状態で、そのまますぐに入眠できそうだ。

「もしよかったら次はマットレスも体験してみてください。枕だけ変えてもマットレスが合わないと、睡眠時の理想的な姿勢を維持できない可能性があります。両方あわせることで、理想の睡眠を得ることができるのです」

オーダーまくらは、わずか数分で完成。「ねむりの相談所®」でのコンサルティングとあわせても1時間かからず、最高の枕に出合うことができた。どんな眠りが待っているのか。今夜が楽しみでしかたない。

自宅で使ってみると、寝起きの首・肩がラクになった

店頭で試したときに感じたラクさは、自宅で使い始めても変わらなかった。

寝転がった瞬間、頭から首にかけて包み込まれるようなフィット感があり、とにかく心地いい。フィッティングでは仰向けだけでなく横向きの姿勢も確認してもらったため、横向きになったときも肩に負担を感じない。

使い始めてからは、これまで気になっていた寝起きの首や肩の疲れも、この枕に替えてからは気にならなくなった。枕が合うだけで、ここまで寝心地が変わるのかと実感。こうなると、今度はマットレスも見直したくなってくる。

フィット感 ★★★★★
心地よさ(やわらかさ) ★★★★★
通気性 ★★★☆☆
寝返り ★★★★☆

TEXT=川上康介

PHOTOGRAPH=干田哲平

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