スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する、吉田洋一郎コーチのゴルフ連載から「アプローチ」に関する人気記事をまとめてお届け! ※2025年1月〜8月掲載記事を再編。

1.なぜ、グリーン手前の花道からのアプローチをダフってしまうか?

グリーン周りのアプローチショットで大ダフりをして、30cm先に無残に転がるボールを呆然と見つめる……。こんな苦い経験は、ゴルファーであれば一度はあることだろう。
ダフりの原因はさまざまだが、ボールを打つことに集中しすぎてミスが出ることがある。
ボールを上手く打つために頭を動かさないように気をつけて、ボールを凝視して打てば、クリーンにボールをとらえることができる気がするかもしれない。
だが、ボールを打つことに集中しすぎてしまうと、インパクトへの意識が強くなり、手先でクラブを鋭角的に振り下ろしてボールに当てて終わりというインパクトになりやすい。
このような手打ちアプローチになると、ボールを点でとらえることになり、少し打点が狂っただけで、ダフったり、トップしたりしてしまう。
ダフリのミスが少ないアプローチをするためには、スイング軌道のなかでボールをとらえることが大切だ。
2.フェースを開いて、ふわりと上がる柔らかい球や、スピンの効いたアプローチを打ちたい…

プロゴルファーが、フェース面を空に向けて開いた状態で構え、アプローチショットを打つのを見たことがあるかもしれない。これは「フェースを開く」と呼ばれる構え方で、ボールを高く上げたいときや、クラブのバウンスを使って柔らかい球を打ちたいときに用いられる。
フェースを大きく開くとリーディングエッジが右を向くため、ボールが右方向に飛びそうに感じるかもしれないが、適切なスイング軌道で打てばその心配はない。
この構えによって、ふわりと高く上がる柔らかい球や、スピンの効いたアプローチが可能になる。特にグリーン周りでピンが近い場面では、このような柔らかい球が打てるかどうかが、スコアメイクにおいて大きな差を生む。
アプローチが苦手なゴルファーの多くは、ショットを打つ際にフェースにボールをうまく乗せられていないため、フェースを開いた打ち方に苦手意識を持ちやすい。
3.油断するゴルファーが意外と多い。グリーンエッジからカップまでの距離が短いアプローチの対処法

コースマネジメントの重要性は知ってはいるものの、意外にスコアをまとめるためのセオリーは知らないものだ。
グリーンを狙うショットで「とりあえず、グリーンに乗せよう」など、漠然と考えているだけではスコアはまとまりづらい。「絶対にここにだけは打ってはいけない」という場所をあらかじめ頭に入れておき、そこに打たないようにすることが大切だ。
そのような打ってはいけない場所の一つに、ショートサイドのラフがある。
ショートサイドとは、カップからグリーンエッジまでの距離が短い方のエリアのこと。グリーン面が狭いサイドのことなので、必然的にカップが端に切れている場合が多い。
ロングパットより、距離が短いアプローチを打つほうがやさしいと考えている人がいるかもしれないが、ショートサイドからのアプローチは非常に難しく、プロでも避けたいエリアだ。
4.グリーン周りで行ったり、来たり…ボールを飛ばさずにふわりと上げるアプローチのコツ

ゴルフではピンに近づくほどやさしくなると思いがちだが、そうとも限らない。グリーン近くにボールを運び、ひと息ついたものの、そこからトップやダフリをして大怪我をした経験はないだろうか。
ピンまで平坦であればボールを転がすことができるのでミスは出にくい。しかし、ショートサイドと呼ばれるグリーン面が短いエリアへのアプローチや、傾斜や起伏がある状況だとボールを上げなければいけないので注意が必要になる。
そのような状況で役に立つのが、ボールを飛ばさずに高く上げるアプローチショットだ。
短い距離に限らず、ボールを上げるアプローチでは、ボールを上げようとしてすくい打ちになりやすく、ダフリやトップになりやすい。
ボールを上げるアプローチが難しい理由として、開いたフェース面にボールを乗せる技術が必要になることが挙げられる。
5.グリーン手前でザックリミス…左足上がりを確実に寄せるアプローチ法

グリーン周りのアプローチショットを苦手にしているアマチュアゴルファーは多い。
目の前にグリーンがあるのに、ザックリやトップなどのミスを繰り返し、余計な打数を重ねてしまう。このような経験をすると、どんなにドライバーで飛ばしても、アプローチで寄せられなければスコアはまとまらないことを痛感するだろう。
アプローチショットが苦手な人の多くは、状況に応じた打ち方を選択できていない。
距離が短くなるほど正確性が求められ、地面の傾きや芝の長さによる影響も大きく、それぞれの状況に適した打ち方が必要になる。そのため、アプローチショットでは複数の打ち方を身につけ、状況に応じて使い分けることが大切だ。
今回はそのなかでも「左足上がりの傾斜からのアプローチ」に注目してみたい。

