さまざまなゴルフスイング理論に精通する吉田洋一郎が、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授! GOETHE webで人気の連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」から、特に反響の大きい記事をランキング形式で紹介する。
第7位/素振り3ステップ特訓でスランプ脱出!
スランプに陥ってしまった時、自分の基本とするスイングを確立していればそこに立ち返ることができる。正しいスイングをつくることは、スランプ脱出にも有効なのだ。
「スイングを構築するために、素振りは効果的な練習。私がお薦めするのはクラブの動き、身体と腕のシンクロ、身体の動きの3ステップに分け、順を追って行う素振りです」。
3段階の素振りを繰り返すことで、適切なスイングのイメージを身につけることができるはずだ。
第6位/前後軸を理解することで再現性の高いスイングを
ゴルフスイングには垂直軸、前後軸、飛球線方向軸という3つの軸があるが、ボールの飛距離を伸ばす際には特に前後軸が重要になる。
「前後軸とは、クラブを振る際に肩を上下に縦回転させる時の軸のこと。この前後軸の回転の速度を上げることができれば、飛距離も伸ばすことができます。また、軸の概念を持つことで手や腕などの末端に頼らず、再現性の高いスイングができるようになるので、覚えておいて損はないですよ」
第5位/左脇を締める感覚を身につけて飛距離が劇的アップ!
飛距離を伸ばすためには速く振ることも大事だが、それ以上に力をボールに効率的に伝えるため“分厚いインパクト”を身につけることが大事。
「インパクトでボールに力を伝えるためには、インパクトの瞬間に左脇が締まっている感覚を養う必要があります。その感覚を身につける練習法として、右手で左腕を押さえながらスイングするドリルが効果的です」。
初めは窮屈に感じるが、練習を積むことで分厚いインパクトの感覚が養われていく。
第4位/バックスイングは「ゆっくり上げる」or 「速く上げる」?
クラブをゆっくり上げるべきか、それとも勢いよく上げるべきか。結論からいえば、どちらも正解である。
「ゆっくり上げるバックスイングは、手先でクラブを持ち上げる癖を出しにくくしますが、トップでクラブの反動が使えずスイングスピードを上げづらい。一方、勢いよく上げればスイングスピードを上げることができますが、手打ちになって方向性を損ねやすいという側面があります。自分に合ったスタイルを見つけてほしいですね」
第3位/フォロースルーで左肘が引けてしまう原因とは?
「スライスで悩んでいる人のフォームを見てみると、フォロースルーで左肘が引けている場合が多い。左肘の引けを解消するには、曲がっている肘を直すのではなく、スイング全体を見直す必要があります」。
クラブをインサイドから下ろし、アウトサイドに振り抜くインサイドアウト軌道でクラブを振ることができれば、左肘の引けは解消されてフォロースルーの見た目がよくなり、飛距離も方向性も格段に改善するだろう。
第2位/脱ドライバー恐怖症! シャフトクロスの原因と直し方
「ティーショットでボールが大きく右に曲がるスライスや、ボールが右に出るプッシュアウトが出てしまう人は、トップでのシャフトクロスが原因の可能性があります」。
シャフトクロスとは、トップでクラブヘッドが飛球線よりも右を向いている状態を指し、シャフトが飛球線と平行ではなく交差していることからそう呼ばれる。シャフトクロスの解消にはバックスイング初期にクラブを内側に引かない、そして右脇を締めることが重要だ。
第1位/ヘッドスピードが上がるシャローイングとは?
シャローイングの「シャロー」とは、浅いという意味。ダウンスイング初期にクラブを寝かせ、緩やかな角度で下ろすことでインサイドからクラブが下り、ドローボールを打ちやすくなる。加えて、ダウンスイング後半にパッシブトルクと呼ばれる外力を使えるため、ヘッドスピードが上がって飛距離も出るようになる。
「シャローイングを上手に取り入れることができれば、スイングは安定し、ボールも力強く飛んでいくはずです」