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GOLF

2022.03.26

バックスイングは、「ゆっくり上げる」or「サッと上げる」どちらが正解?──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」Vol.185【動画解説】

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム185回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

真逆のアドバイスの本当の意味は

バックスイングについて、「もっとゆっくりクラブを上げたほうがいい」とアドバイスをする人がいると思ったら、「サッと勢いよく上げたほうがいい」と真逆のアドバイスをする人もいて、「いったいどっちが正しいのか」と迷ってしまった経験のある人はいるかもしれない。

実際、ゴルフレッスンの現場ではどちらもよく使われるアドバイスなのだが、指導者は相手を見て両方を使い分ける必要がある。
指導者が「もっとゆっくり上げたほうがいい」とアドバイスする場合、手先だけでひょいとクラブを担ぎ上げてしまう癖があるゴルファーに対して行われることが多い。逆にゆっくりバックスイングを行うことでリズムが悪くなり、ダウンスイングで力が入ってしまっているような場合には、「サッと勢いよく上げたほうがいい」とアドバイスするだろう。

ゆっくり上げるタイプと、勢いよく上げるタイプの両方にメリットとデメリットがあり、指導者はどちらが向いているのかを見極めながらアドバイスしているというわけだ。

ゆっくり上げるバックスイングは、手先でクラブを持ち上げる癖を出しにくくするメリットがある一方で、バックスイングが遅いのでトップでクラブの反動が使えず、スイングスピードを上げづらい傾向にある。このため、ダウンスイングでスイングスピードを上げようと、腕でクラブを振りがちになるというデメリットがある。

一方、勢いよく上げればトップでクラブの反動を使ってスイングスピードを上げることができるが、手先でクラブを持ち上げやすくなるため、手打ちになって方向性を損ねるというデメリットがある。

どちらのタイプでも自分のスイングの傾向を把握したうえで取り入れないと、メリットを生かせないというのは同じことだ。

大切なのは上げるスピードではなく下半身の主導

これまでの説明でお分かりいただけたのではないかと思うが、「ゆっくり上げる」のも「サッと上げる」のも、どちらも間違いではない。どちらが自分のスイングに合っているのか、という選択の問題だ。

ただ、注意してほしいのは、ゆっくり上げても、サッと上げても手や腕に頼ってクラブを振ってしまえば、問題が起きやすいということだ。両タイプとも、手先や腕でクラブをコントロールすることを抑制するために、下半身からスイングを始動することを気を付けてほしい。

手先でサッとクラブを上げてしまう人は、始動で下半身を踏み込んだ勢いでクラブを上げることで、体と腕のシンクロを保った状態でクラブを上げることができる。手先を使わなくても、下半身を使ってクラブに勢いをつけることができるので、手先だけでクラブを上げる「手上げ」になりづらくなる。バケツの水を右上に撒くように、始動で右足を踏み込み、上方向に向かう地面反力を感じながらクラブを上げることで、体全体を使ったテークバックが可能になる。

クラブをゆっくり上げている人は、下半身を使ってクラブを上げることでスイング中の動きの順番「運動連鎖」が適切になり、ダウンスイングで余計な力を入れなくて済むようになる。始動を下半身で行うことで、バックスイング後半で上半身が動き、ダウンスイングは下半身で切り返すことができるようになる。このように下半身→上半身→下半身という順番でスイングすることで、スイング中の運動連鎖が適切になり、力まずにスムーズにスイングをすることができるようになる。始動で右かかとを踏み込み、切り返しで左かかとを踏み込むようにスイングをすることで、下半身から動き出す感覚がつかめるので、まずは素振りで試してから実際にボールを打ってみてほしい。

バックスイングでクラブをゆっくり上げるのも、速く上げるのもどちらも間違いではない。スイングプレーンを確認しながら正確性を大切にしたい人はゆっくりバックスイングを上げてればいい。飛距離を伸ばしたい人は、速いバックスイングによってトップでクラブの反動を使ってシャフトをしならせ、タメの深いダウンスイングでスイングスピードを上げていけば良い。自分のスイングの傾向や目指すゴルフによって、自分に合ったバックスイングのスピードを見つけてほしい。

 

【連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」はこちら!】

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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