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2022.02.19

飛距離アップ! 左わきを締める感覚を身に付ける方法──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」Vol.180【動画解説】

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム180回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

【力を効率的に伝える左腕とクラブが一直線のインパクト】

ハンマーを使って板に釘を打つとき、ハンマーを一度振り上げたほうが強く打てることを私たちは経験的に知っている。物理学的にいえば、ハンマーを振り上げることによって運動エネルギーが高まり、その力を加えることで釘を板に刺すことができる。ゴルフスイングの場合、道具の構造が特殊なことに加え、多くの筋肉や関節を使うため動作が複雑になり、ハンマーで釘を打つように簡単に道具を使って対象物に力を伝えることが難しい。クラブを振り上げ、ただ力任せにクラブでボールをたたいても、力はボールに伝わらず飛距離も出ないのだ。

一生懸命クラブを振っているにもかかわらず、力を効率的に伝えることができずに飛距離をロスしている人は多い。飛距離を伸ばすためには速く振ることも大事だが、それ以上に力をボールに効率的に伝えるため「分厚いインパクト」を身に付けることが大事になるのだ。

効率よく力をボールに伝えるためには、左腕とクラブが一直線になった状態でインパクトをむかえることが大事になる。クラブを持ってインパクトの形を作り、クラブヘッドで壁や重たい物を押してみると、左腕とクラブが一直線になった時に最も力を伝えることができるのがわかる。その際、強く押そうとすると、左わきに力がかかるのがわかるだろう。力を入れれば入れるほど、左胸や左上腕に力がかかり、わきが締まるはずだ。つまり、クラブの先まで力を伝えるには、左わきを締めて腕とクラブを一本の棒のようにしてスイングし、体の力を伝える必要があるのだ。

効率的なインパクトとは逆に、左わきが開いたり、左肘が引けたインパクトでは重いものを押すことはできない。このような非効率なインパクトの原因は、腕だけでクラブを振ってしまうことにある。左手の片手打ちをしてもらうとわかるが、フォロースルーで左わきが大きく開いてしまう人は腕振りスイングになっている。インパクトで左わきが開いてしまうと左サイドが一体化せず、体の力がボールに伝わらない「薄いインパクト」になってしまう。分厚いインパクトで効率的に飛距離を出すためには、左わきがしまったインパクトを身に付ける必要がある。

【右手で左腕を押さえてスイングする練習】

インパクトでボールに力を伝えるためにはインパクトの瞬間に左わきが締まっている感覚を養う必要がある。その感覚を身に付ける練習法として、右手で左腕を押さえながらスイングするドリルが効果的だ。まず、右手首を甲側に折り、右手を左腕上腕外側に当てて構える。この状態だとフォロースルーで左腕を体から離して振ることができない。腕を振ることができないため、体の回転量を増やさなければクラブを振ることができなくなる。この練習によって、腕の振りを抑えて体の運動量を増やすことができるので、体と腕をシンクロさせて効率よくクラブに体のエネルギーを伝えることができるようになるのだ。まずはクラブを持たずにシャドースイングを行い、動きに慣れてきたらクラブを握って素振りをしたり、ボールを打ったりしてみよう。

この練習で特に気を付けてほしいポイントは、ダウンスイングからフォロースルーまで左わきにテンションを感じ、開かないようにすることだ。しっかり右手で左腕が外側に開かないように押さえ、左わきを締めて体と腕がシンクロするようにしてほしい。この時にヘッドカバーなどを左わきにはさむと、より一層左サイドの一体感が増すだろう。

この練習は実際にやってみると、かなり窮屈に感じるかもしれない。今まで一生懸命に腕を振っていた人はその傾向が強いだろう。しかし、それは今までインパクトからフォローで腕を振って左わきが開いていたためで、プロや上級者はこの左サイドの一体感を持ちながらスイングをしている。この動作に慣れてくれば、その窮屈感がしっくりくるようになるだろう。

この練習によって左わきを締める感覚を身に付けることができれば、左腕とクラブが一直線となり、効率よく力を伝えることができる。ぜひ、左サイドを一体化させて分厚いインパクトで飛距離を伸ばしてほしい。

 

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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