最新のゴルフギアがお披露目された「ジャパンゴルフフェア2023」にて、ティーチングプロ・吉田洋一郎が注目した最先端ギアを紹介する。
アマチュアにも手ごろな個人向け弾道測定分析器
2023年3月に開催された「ジャパンゴルフフェア2023」にて、特に目を引いた練習機器は、個人向け弾道測定分析器だ。今やプロゴルファーにとって弾道測定器は欠かせないツールとなっており、ツアー会場でも1台100万円以上する高額な機器を使用している光景を目にする。
一般のゴルファーにとって高価な弾道測定機はなじみが薄く、ゴルフスクールで測定してもらった経験がある人もいるだろうが、個人で所有している人は少ないだろう。
ところが、今回Rapsodoが出品したMLM2PROは1台10万円以下という価格設定にも関わらず、高額な弾道測定器と同等のデータ解析の正確さを実現したという。MLM2PROは片手で持てる大きさで、タブレットやスマートフォンを上に乗せて接続すれば、簡単に弾道のデータを測定できる。
飛距離やキャリーはもちろん、ボールの打ち出し方向や角度、ボールスピード、クラブスピード、スピン量やスピン軸などさまざまなデータの収集と分析が可能だ。タブレットやスマートフォンと連動することで、弾道分析だけではなくスイングも撮影することができるため、これ一台があれば高度なスイング分析を行うことが可能になる。
加えてシミュレーション機能も搭載しているため、インドアでもラウンドを想定した効果的な練習ができる。
Rapsodoはもともとシンガーポールの企業で、野球やソフトボールの測定機器メーカーとして知られている。同社の測定機器は日本のプロ野球球団や社会人チームのほか、米メジャーリーグ全球団でも採用されており、信頼性にも問題はない。
この価格でこれだけの性能があれば、アマチュアゴルファーも気軽に自分のスイングを測定し、分析できるようになるだろう。
クラブやボールとともに、練習器具も年々進化している。黙々と球を打つより、こうした最新の機器を取り入れ、フィードバックを得ながら楽しく練習を行うことで、回り道をせずに上達することができる。
是非、効率よく練習するツールを取り入れ、成果につながる練習をしてほしい。