ギアやレッスンプロに精通するゴルフライター出島正登氏と、ゴルフのファッション&ビジネスに注目しているゲーテ前編集長の二本柳陵介がゴルフギアを試してみた。 ※2022年4月掲載記事を再編。データは掲載時のもの。
1.いいスイングをサポート! ドクターイーストの低圧スパッツ「デリットテック」
「Dr.EAST」は、医学面からのさまざなテクノロジーを駆使し、商品を展開し続けるヘルスケアブランド。その技術によって「締めつけない体幹サポート」を実現しているのが、今回紹介する低圧スパッツ「デリットテック」だ。履き続けるだけで身体のベースを整えるという、筋肉と関節の理想的な動きを実現。アスリートのコンディション管理のためにまず先決な「身体のゆがみを調整すること」をクリアし、身体本来の動きを発揮させる。
「ゴルフに限ったことではないですが、スポーツにおいて股関節ってかなり重要なパーツなんですが、『デリットテック』を履くと股関節が入る感覚があるんですよね。アドレスに安定感が出るというか。自覚はないですけど歩く姿勢もよくなっていると思います。あと、履いてプレーしてみて疲れないなと思いました。終盤のホールでも足が重くならない。疲れってやっぱり足からくるんですよね。足で踏ん張れなくなると、スイングのバランスも悪くなりますからね。ずっといい姿勢をキープできるから疲れない。結果、いいスイングができる。このパンツは手放せません。」(出島)
「50歳超えると、人って歩き方変わりますもんね」(二本柳)
2.脱・手打ち! エリートグリップの練習器具「I.Plane pro」
エリートグリップ社は創業当初からJGTOチャレンジツアーを主催し、ツアー選手とのコミュニケーションを大切にしている会社だ。その開発テーマは練習器具の細部にまで行き届いている。「I.Plane pro」はツアートーナメントにて誕生したスイング調整システムで、ツアー選手の要望に応えた「プレーヤーの視点で、性能重視の製品」である。プロであっても多忙なツアースケジュールではスイングにズレが生じてくるもの。この「I.Plane pro」は、理想的な正しいスイング、ドローボールやフェードボールなどの打ち分けをガイドしてくれる。いままでありそうで無かった、ゴルフプレーヤーのための練習器具が「エリートグリップ I.Plane pro」だ。
「エリートグリップは多くのプロが使用しているだけでなく、アマチュアにも人気のグリップメーカーですが、素振り用の練習器具(ワンスピード)なんかも多く作っているんです。『I.Plane pro』はプロからも使いたいって言われる声が多くて、今は品薄らしいですよ。アマチュアにはもちろん効果が高いと思いますけど、プロにとっても効果は高いようです。プロなので基本的にはスイングプレーン(軌道)は安定しているんですけど、疲れてきたりすると、プロでも手打ちになる傾向があるそうなんです。それを改めてチェックできるという感覚らしいですね」(出島)
「真っ直ぐ真っ直ぐ動かしたくなるよね」(二本柳)
3.革新的システムにより、やさしさに包まれるゴルフシューズ「TOUR360 22 BOA」
数々の名作スニーカーを輩出し続け、今なお革新的な事業を進めているアディダス。もはや説明不要の名ブランドが2005年より販売しているゴルフシューズが「TOUR360 シリーズ」である。その最新モデルである「TOUR360 22」の特徴は、なんといってもアウトソールにあるだろう。スパイクとスパイクレスの長所を両立させた「スパイクモアアウトソール」は、ただの美味い部分の寄せ集めではない。ゴルフ場のさまざまなシーンに合わせて性能が変化するアウトソールは、渋野日向子、ザンダー・シャウフェレ、ダスティン・ジョンソンらトッププレーヤーの心を掴んでいる。まさにゴルフを愛する者のために生まれた究極の一足。
「これだけのプロが履いているというのは、それだけで説得力がありますね。足を包み込むフィット感はアディダスならではという感じ。変な締めつけが無く、全体がグッと締まるから、上手いなあと思いますね」(出島)
「装着感と、着脱の楽さにおいて、このBOAモデルは最高ですね」(二本柳)
4.カウボーイブーツからヒントを得たゴルフシューズ「DRYJOYS PREMIERE by BUSCEMI」
150年以上の歴史を誇り、今なおゴルフシューズのトップとして世界最高のプロから選ばれ続けるフットジョイのゴルフシューズ。そんな歴史あるゴルフブランドから今季発表されたのが、アメリカのラグジュアリーストリートブランドBUSCEMI(ブシェミ)とのコラボレーションゴルフシューズ「DRYJOYS PREMIERE by BUSCEMI」である。アメリカ南部の文化にインスパイアされ、カウボーイブーツにヒントを得たこのシューズは、ブシェミの手法によって細部までとことんこだわって作られている1足だ。
「フットジョイはPGAツアーをはじめプロゴルファーにとっては、長くゴルフシューズの代名詞的存在として人気のシューズ。フットジョイにはクラシックっていうシリーズが昔からあって、それと同じ価格帯で、しかも、コラボですからプレミア感はありますよね」(出島)
「ここまでしっかり地面を噛んでくれるというのは、私的には初めての経験で、ドライバーやアイアン時の足元がとても安定しましたが、とくによかったのがアプローチの場面でした。通常の30~80ヤードくらいの時も安心感がありましたが、私、グリーンでオーバーをすることが多く、そうなると左足下がりになるんです。そのときに、グッと安定感を感じました。単体としての見た目、高級感が素晴らしい。名門ゴルフ場に行くときに使いたい1足だな」(二本柳)
Masato Ideshima
研修生を経てゴルフ出版社に勤務。現在はフリーライターとして、ゴルフメディアを中心に活動。国内男子のAbemaツアーのライターも担当。ゴルフ歴30年。ベストスコア70。研修生時代に工房をしていたこともあり、自身のクラブは自分で調整。年齢と共に効率良く飛ばせて、スコアが出せるギアを探し続けている。
Ryosuke Nihonyanagi
ゲーテ前編集長。長谷部誠『心を整える。』などベストセラー多数担当。長年、アコーディアの会員誌を製作。ゴルフ歴は6年。ギアは見た目派。ウエアは白が好み。スイングを綺麗にするのが目標。ベストスコアは81。