伝説の名作から推しのポートレート、果ては気分をアゲる色・柄、最上級の肌触りまで。Tシャツは、着る人のパーソナリティにウィットと奥行きをプラスするブースターだ。この夏屈指の“一枚”を、いざ選ばん! アートTシャツ編。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1.ピート・モンドリアン
サンローランの「モンドリアン・ルック」でもおなじみ、ピート・モンドリアンの代表作『赤青黃のコンポジション』シリーズのヴィンテージTは、彼の出身地であるオランダのデン・ハーグ市美術館で1994年に開催された回顧展でのもの。
2.ギルバート&ジョージ
英国を拠点に活動し、アグレッシブな表現で物議を醸すアートデュオ、ギルバート&ジョージ。フロントにダイナミックにプリントされたのは、1983年の作品『BAD GOD』。破天荒かつ刺激的なモチーフは、カンバーセーションピースにも。
3.オラファー・エリアソン
ギャラリー開館記念として2024年3月まで開催された『オラファー・エリアソン展』のエキシビションT。リサイクル生地の背面にプリントされた作品の実物は、パブリックアートとして見学可能。
4.ギルバート&ジョージ
自身のフォトモンタージュを駆使した作品を世に放ち続けるギルバート&ジョージ。個々のポートレートを前後に配したヴィンテージTシャツは、シンプルでありながらも不穏なムードを想起させる、彼ららしいウィットに富む1着。
5.ペギー・ジャレル・カプラン
アメリカ・ピッツバーグのチルドレンズ・ミュージアムのクレジット入りのヴィンテージTは、写真家のpeggy jarrell kaplanが現地出身のアンディ・ウォーホルを1980年代に撮ったポートレートフォトをプリントしたもの。