伝説の名作から推しのポートレート、果ては気分をアゲる色・柄、最上級の肌触りまで。Tシャツは、着る人のパーソナリティにウィットと奥行きをプラスするブースターだ。この夏屈指の“一枚”を、いざ選ばん! ミュージックTシャツ編。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1.ビョーク
Tシャツのボディ全体にプリントしたのは、ビョークの1stアルバムからシングルカットされた『ビッグ・タイム・センシュアリティー』のジャケ写。デビュー当時のキュートな表情に加え、背面にはサビのフレーズがプリントされているのもエモい。
2.ゴーゴーズ
1980年代前半に一世を風靡したアメリカのガールズバンド・ゴーゴーズの大ヒットアルバム『ヴァケーション』のジャケ写プリント。水しぶきを上げて疾走するウォータースキーのビジュアルとタイトルグラフィックは今でも眩しく斬新。
3.ソニック・ユース
フロントには1992年リリースの『diRty』、背面には1995年リリースでマイク・ミルズが手がけた『Washing Machine』と、ソニック・ユースの代表的なグラフィックが。ファンならずとも惹かれる1着。
4.デヴィッド・ボウイ
デヴィッド・ボウイの1971年の名盤『ハンキー・ドリー』のLPジャケットの裏面をプリントした希少な1着。AB面のプレイリストやスタッフクレジットなどが、若き日のボウイの写真の周りに手描きされているアートワークが秀逸。
5.ピンク・フロイド
プログレッシブ・ロックの雄、ピンク・フロイドの1970年リリースのアルバム『原子心母/Atomic Heart Mother』のジャケ写をフロントにプリント。50年の時を経てもまったく色褪せないグラフィックとそのセレクトに脱帽。
6.ローリン・ヒル
1998年にリリースし、翌年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲った名盤『ミスエデュケーション』を引っさげ開催された、ローリン・ヒルのワールドツアーT 。鉛筆書きの素朴なタッチと彼女のポートレートで構成されたグラフィックに瞠目。