食に対して圧倒的な情熱とこだわりを持つ秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強にして超最新レストランガイド「ゲーテイスト2025」。「名料理人の矜持」を感じる店から、今回は神戸・三宮の「entre nous(アントル ヌー)」をご紹介。

小山「めちゃくちゃ腕のいいシェフのお店。きれいだし何を食べても美味しい」
国際的な料理コンテストで多数の受賞歴を誇る髙山英紀シェフが2022年秋にオープンしたフレンチ。日本の旬の食材を軸としたコースには「ミルクレープ寿司」や「毛ガニのソフトクリーム仕立て」などシェフ考案の美しい料理が登場し、独自の世界観を発信する。淡路島の土を用いたカウンターは16席。2025年4月に大阪高島屋に『パティスリー アントルヌー』も開店した。
小山 イノベーティブな感じのフレンチです。シェフの髙山さんのことは『メゾン・ド・タカ芦屋』というお店にいた頃から知っているんですけど、彼はずっとクラシカルな料理をやっていて、フレンチの世界コンクール「ボキューズ・ドール」の日本代表にもなった人。やっぱりめちゃくちゃ腕があると思うんですよね。センス抜群でプレゼンテーションも上手で、女性をお連れしたら絶対喜ばれます。

見城 神戸はときどき行くけど、このお店は全然知らなかった。
小山 料理の見た目がとにかくきれいで、それでいてちゃんと美味しいんです。
中田 何人くらい入れるお店なんですか?
小山 20人くらいですかね。
見城 席はカウンターだけ?
小山 カウンターが中心ですが、個室もあって見城さんはそこがいいと思います。
秋元 見城さんは間違いなく行きますね。
小山 予約は1ヵ月前からしか取らないそうです。
中田 それはいいですね。
秋元 スペシャリテは?
小山 「折り紙」という名がついた、帆立貝と人参のムースの料理です。ほかも何を食べても美味しいです。
中田 じゃあ技術がしっかりしてるんですね。
小山 そうなんですよ。1品1品に「これを食べさせたい」という芯があるところがいいです。
秋元 素晴らしいですね。
小山 そうなんですよ。
秋元 でも薫ちゃんはすごいよね。だって「ああ、腹減った。フレンチ食いに行こう」ってなかなかハードル高くない?
見城 そうなんだよね。
小山 僕はつくづくフランス料理が好きなんだと思います。
この記事はGOETHE 2025年9月号「特集:陶酔レストラン ゲーテイスト2025」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら