GOURMET

2025.01.22

ハレの日にふさわしい、虎ノ門ヒルズのフレンチ「アポテオーズ」

年末年始にふさわしい晴れやかな時間を過ごすなら、グルメ界で評判のラグジュアリー・レストランへ。贅沢な空間で美食を満喫できる、とっておきのお店から、今回は東京・虎ノ門の「アポテオーズ」を紹介。

「アポテオーズ」の店内
「主役が逆に」。主役はパイの中の紫キャベツとサヴォイアキャベツ。セコガニは脇役としてビスクソースに(料理はすべて¥28,000のディナーコースの一例)。

日本の風土を表現しつつ、新しい価値観を発信

店内に入ると地上250mからの夜景が目に飛びこむ「アポテオーズ」は、パリで高く評価された北村啓太シェフが腕を振るうフレンチ。日本の風土を表現する約13品のコースは、利便性や効率主義と引き換えに安全で良質な食事が失われつつあることに危機感を持つシェフが日本各地の産地に足を運び、五感を研ぎ澄ませて選んだ食材で作られている。

新作の「主役が逆に」は、北海道・佐々木ファームのアイスシェルターで熟成させた味の濃いキャベツ2種と、長谷川農園のマッシュルームを包んだパイ包み。冬の花形食材・カニの旨味を凝縮させたビスクの泡がキャベツの甘味を引き立て、野菜の力強い美味しさに気づかせてくれる温前菜だ。

鴨肉のつくねを挟んだ「森の香るピタ」は、モミの木やコノテガシワといった富士吉田の森に自生する植物で香りづけしたソースやオイルの香りが五感をくすぐる逸品。コースの終盤でスペシャリテ「米とミネラル」を味わうと、貝出汁と米のブイヨンの滋味に心が安らぐ。

食後に外に出れば、インフィニティプール越しに広がるドラマティックな夜景が圧巻。ハレの日にふさわしい一軒だ。

アポテオーズ/apothéose
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー49F(TOKYO NODE内)
TEL:03-6811-2573
営業時間:18:00〜L.O.19:30
定休日:日・月曜 
座席数:33席、個室1室
料金:ディナコース¥28,000〜

TEXT=小松めぐみ

PHOTOGRAPH=古谷利幸

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