国内外の旅行者や美食家を迎える都会のラグジュアリーホテル。この夏開業した最新ダイニングの料理はモダンで身体にやさしく、人生という旅の疲れを癒やしつつパワーをチャージしてくれる。今回は、ザ・キタノホテル 東京の「L’Orangerie 光庵(オランジュリー こうあん)」をご紹介。【連載 仕事に効くレストラン】
陽だまりのような空間で、心身にやさしいフレンチを
日本初のサービスアパートメントを前身とする「ザ・キタノホテル 東京」は、小規模ながら全室36㎡以上の広さを持つ永田町のラグジュアリー・ブティックホテル。今夏リニューアルしたメインダイニングは、その陽当たりのよい明るい空間が貴族の邸宅にあったようなガラス張りの温室“オランジュリー”のイメージと重なるフレンチレストランだ。
「旅で疲れた胃腸を癒やす身体にやさしいフレンチ」を手がける加茂健料理長は、フランス農事功労章シュヴァリエ叙勲シェフ。
定番の「コンソメ」は、かつてカンボジア王族所有のレストランで総料理長を務めていた時に考案した一品で、丁寧に作られたダブルコンソメの滋味と、薄いパスタ生地に包まれたフォアグラの香り、ライムを絞ることで生じるエキゾチックな味わいの変化が印象的。皮目をパリッと焼いたサワラのポワレにはひよこ豆とごまのフムスを添え、早生みかんやニンジン、アサリのソースをかけるなど、オリジナリティのある食材の組み合わせに感性が刺激される。
昼夜ともにコースでもアラカルトでも注文可能。ガストロノミックな料理を気軽に楽しめるビストロノミーである。
L’Orangerie 光庵/オランジュリー こうあん
住所:東京都千代田区平河町 2-16-15 ザ・キタノホテル 東京 2F
TEL:03-261-1351
営業時間:12:00~L.O.13:30、18:00~L.O.21:00 ※予約不要
定休日:日・月曜(火曜はランチのみ)
座席数:46席、個室1室
料金:ランチコース¥6,900~、ディナーコース¥17,250~