連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第54回は、ロレックス「オイスターデイト Ref.1500/8」を取り上げる。
状態が整った34mm径の小ぶりなゴールドウォッチ
ヴィンテージロレックスの世界において、フルゴールドの時計の人気は極めて高い。なおかつ、“ミラーダイヤル”との組み合わせは特に希少で、店頭に並ぶことはほとんどない。
今回紹介するのは34mm径の小ぶりなサイズが人気の「オイスターデイト Ref.1500/8」。リファレンスナンバー(識別番号)の8は、イエローゴールド製であることを示している。
ちなみに余談だが、ヴィンテージロレックスのフルゴールドモデルはブレスレットが付属していない個体が多いのだが、これは昔、時計のブレスレットを溶かして金として売られていたから、という説が有力らしい。
この1966年製の個体は、艶が残った保存状態の良い“ミラーダイヤル”に、伸びが少ないリベット式ブレスレットを装着している。ケースのコンディションに強い研磨は見られず、オリジナルのフォルムを綺麗に保っている。
34mm径の小ぶりのケースサイズも相まって、これみよがしにならずに身に付けられるのもこのフルゴールドモデルの大きな魅力だ。
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