恋愛リアリティーショー『今日、好きになりました。』でブレイクした長浜広奈さん。バラエティに参加すれば、大物タレント相手にも怯まずマイペース&ビッグマウスを貫く。17歳にして堂々たるその姿はまるでやんごとない身分の人のよう、「おひな様」という愛称でもって話題になった。その強すぎるメンタルはどこで育まれたのか、家族から仕事までを語るインタビュー。後半は、独自の金銭感とはじまったばかりの仕事のキャリア、その展望を語る。

一緒にパニックになれば仲良くなれる
ABEMAで配信中の高校生による青春恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』で、男子に挟まれれば「両手に男でーす」と冗談を交えて笑わせ、アピールの足りない男子には「私になにか言い残すことないですか?」と絶妙なタイミングで差し込む。
その発言の数々が「おひな様語録」として話題になっている長浜さんだが、言葉選びのセンスと間をとる技術はどこで育まれたものなのか。そう尋ねると、長浜さんは少し考えてから、家族の話をしてくれた。

2008年東京都生まれ。ABEMAの恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。 マクタン編』に参加、その後同シリーズの「ハロン編」「夏休み編2025」に参加。「おひな様」の愛称で人気を集める。NHK Eテレ『どえらい大学。』レギュラー出演のほか、数々のバラエティ番組に出演。日清食品「辛ミョン」のTVCMなどをはじめ、広告出演も多数。
「家族はみんな穏やかで仲がいいんですが、めちゃくちゃたくさん喋るっていうわけでもないんです。みんな一言にすごく重みをもたせて、一言に意味を込めて話す。そういう感じだったので、影響を受けたのかもしれません」
多くを発するのではなく、一言の重みにかける。一言を適切なタイミングで放つために、会話の流れを読み、間を感じることも大事だろう。家族間でそれが自然と行われていたからこそ、現在、バラエティ番組で大御所タレントを目の前にしても、物おじせず、ここぞというタイミングで発言することができるのかもしれない。
「いや、全然できてないです! みなさんにフォローしてもらっています。緊張するけど、でもテレビってすごく楽しいです」
ではその緊張はどうやってほぐしているか聞いてみると。
「前にあのさんに、『緊張している時は、周りの人みんな野菜だと思えばいい』ってアドバイスをいただいて以来、そうしています。あとは、『今は緊張するけど、終わったら楽しいことが待ってる!』とか、終わったあとのことを考えると結構落ち着きますね」
芸能界に入って1年。番組で会うほぼすべての人が初対面となるが、コミュニケーションをどうとっているのかと聞けば、「ふふふ」と笑ってこう答えた。
「仲良くなりたいなっていう方がいたら、一緒にパニックになるんです。『え、これどうするんですか? え? これなんですか?』って。私には初めてのことがたくさんあるから、そもそもずっとパニックなので、そう聞きながら私のドキドキを共有すると、結構仲良くなれます。おすすめの方法ですよ(笑)」
日本がこれからどうなるかわからない。だから愛と同じくらいお金が大事
10代には少し早いかなとわかっていながらも、理想の結婚相手を聞いてみると、「安定している人」「お金がちゃんとある人」と即答する。恋愛リアリティショー参加経験があるからなのか、その結婚観は夢見がちな年代とは思えないほどにシビアだ。
「愛も大事ですが、子供ができたり、家族が増えていくとお金がないって絶対つらいですよね。そもそも日本って、これからどうなっちゃうかわからないじゃないですか。だから当たり前なんですけど、お金がある人がいいんです」
長浜さんは5人きょうだいの3番目。両親は5人の子供を育てられる経済力をもち、長浜さん自身、お金に困ったことは一度もない。貧しさは知らない。けれど人生におけるお金の大切さは、常に教えられてきたという。
「5人も子供がいますから、マクドナルドに行ってもそれなりの金額になっちゃうんですよね。だからママは、みんなにはセットを買ってくれるけど、自分だけいちばん安いハンバーガー1つだけ頼むんです。うちはけっして貧しくないと思うのですが、そうやってしっかり節約していた。お金って無限にあるものではないから、すごく大切にしないといけないって」
1年前までは放課後に居酒屋でアルバイトをしていた。現在は芸能活動で忙しくなり、欲しいものを自分で買えるようになったはずだが。
「お金を使うのに罪悪感を感じちゃうから、あんまり使ってないです。昔、パパが回らないお寿司屋さんに連れて行ってくれたことがあるんですが、『なんでも好きなの頼んでいいよ』って言ってくれたのに、それがつらかったんですよね。『イクラ食べたいけどきっと高いんだろうな、悪いな』って遠慮しちゃって。だけど今は、私だって自分で稼いでいるんだから、イクラも食べていいんだ!って思うようにしています(笑)」
大人になったら森香澄さんみたいな上品な人になりたい
TikTok出身のインフルエンサー。テレビや芸能界とはまた違ったジャンルのタレントにも思えるが、自身のことはどう認識しているのだろうか。
「TikTokerと芸能人って、全然違うジャンルなんだろうなって思います。だけど私はそのどっちでもいいし、どっちでなくてもいい。『長浜広奈』のままみなさんに知ってもらえたら、それが一番うれしいって思っています」
憧れの人は、同じ事務所の森香澄さん。
「綺麗で、自分を持っていて、自立している。今、番組でご一緒させていただくことも増えて、すごく助けていただいているんです。私、今は可愛いイメージを持たれますけど、大人になったら森さんみたいに上品な人になりたい!」
今は、仕事のすべてが楽しい。出会う人すべてが魅力的。長浜さんは目をキラキラ輝かせてそう語る。現場にいるスタッフの名前をひとりひとり覚え、立ち話でなに気なくしたエピソードもしっかり覚えているほどに、現場のすべてに興味がある。
「いつか芸能界に慣れて、新鮮でなくなっちゃったら、広奈は変わっちゃうんじゃない? なんて言われるけど、私は単純だからずっと楽しいと思う(笑)。面白い、新しい、これはなんだろうって、そういう気持ちはずっと持っていられる自信があります」
そう、満遍の笑みで話す長浜さん。無邪気で、大胆で、世界を楽しみ尽くすその姿は、これからもっと多くの人を惹きつけていくはずだ。
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