2024年2月28日に発売される、森香澄による初の写真集『すのかすみ。(仮)』。初めてオファーを聞いた時の思いや撮影に挑むにあたっての準備、そして初めての写真集に込めた想いを独占インタビューした。
毎朝全身を鏡で細かくチェック
彼女は、満足気な笑顔を浮かべて言った。
「自分にできることは、やりきれたかなと思います。今の私のすべてが詰まっています。」
2024年2月28日発売の森香澄による初の写真集『すのかすみ。(仮)』を見れば、その言葉に嘘がないことがわかる。全編サンフランシスコで撮影されたその写真集には、これまで見たことのない、ありのままの森香澄が写し出されている。
「写真集はいつかやってみたい仕事のひとつでした。自分でもアイドルの写真集が好きで、何冊も買って見ていたんです。会社員時代も白石麻衣さんの『パスポート』とかを見て、きれいだなあ、私ももっと綺麗になりたいなと美意識を高めていました。私にもいつかそういうチャンスがあればいいなと思っていたんですが、思っていたより早くお話をいただいて嬉しかったです。30歳になる前の今の自分を写真に残せてよかったと思っています」
写真集のオファーがあり、それを受ける決意をしたのは2023年の春。撮影に向けた準備がそこからスタートした。
「実際に撮影したのは(2023年)9月ですから、4ヵ月くらいかけてリバウンドしないカラダ作りをしました。最初にやったのが遺伝子検査。自分がなにを食べたら吸収しやすいのかを知って、健康的にシェイプしたカラダにしたかったんです。結果としては、私は糖質より脂質で太りやすく、代謝もよくないということがわかった。だから米も含め食事はある程度とりつつ脂質をセーブしながら、週3回、1回40分のトレーニングを始めたんです。最初はラーメンとかスイーツを我慢するのが大変でしたけど、その時期を過ぎたら、意外と無理なく続けることができました」
その甲斐あって、写真集には、健康的にシェイプされた彼女があふれている。
「めざしたのは、女性らしい柔らかいシルエットと思わず触れたくなるような肌。毎朝全身を鏡で見て、ここを絞りたいとか、ここは残したままがいいとか、ここにクリーム多めに塗っておこうとか、細かくチェックしていました。ただ痩せるだけなら糖質制限とかすればよかったのかもしれないけど、痩せすぎるときれいなシルエットにならない。そこはすごく気をつかいました」
水着やランジェリーで写真に写る彼女は、たしかにセクシーでありつつヘルシーな印象だ。
「最初から肌を見せようと思っていたわけではないんです。ランジェリーの撮影もコーディネートとしてはニットやカーディガンを羽織っています。そこからフォトグラファーの中村和孝さんとの呼吸というか、空気感のなかでどういうふうに撮ったらきれいなのかを追求していくなかで、自然と肌を見せる方向になっていったという感じでした。(移動を入れて)6日間、朝から夜までいっしょにいて、和孝さんだけでなくスタッフ間の信頼関係を築けていたので、ここを隠さなきゃとか、ここを見せたくないみたいな気持ちはまったくないまま撮影することができした」
サンフランシスコのやわらかな日差しに包まれた彼女の写真を見ていると、まるでいっしょに旅した記録を見返しているような気持ちになる。それくらい自然体な写真だからこそ、時々あらわれる大人の彼女にハッとさせられるのかもしれない。
インタビュー後編は2023年12月17日(日)公開予定。