2024年2月28日に発売される、森香澄による初の写真集『すのかすみ。(仮)』。初めてオファーを聞いた時の思いや撮影に挑むにあたっての準備、そして初めての写真集に込めた想いを独占インタビューした。【前編を読む】
自分で見てもいい顔をしているなと思った
「去年(2022年)の今頃は、辞めることは決めていましたし、会社にも伝えていました。でもレギュラー番組が7本あったので、毎週生放送やって、競馬場に行って(笑)。それまでと何も変わらない日々。ただ退社する3月31日以降の予定はまったくなかったので、人生がどう転ぶんだろうとは思っていました。まさか1年後に写真集を発売しているなんて想像もできなかったです」
2024年2月28日に発売される『すのかすみ。(仮)』は、森香澄にとって初の写真集だ。「今の自分にできることはやりきった」というだけあって、水着やランジェリーでの撮影にもチャレンジ。テレビで見る彼女とはまったくちがう姿がそこには写し出されている。
「写真集をやると決まってから、いろいろな方の写真集を見ました。やるからにはこだわりたかったので、どんな写真にしたいか、どんな雰囲気にしたいか、どんな服を着たいかとか、一生懸命考え、フォトグラファーの方とかスタイリストさんとかも私の希望でオファーさせていただきました。サンフランシスコで撮影をしたいというのも私のリクエストで決まったんです」
彼女にとってサンフランシスコは思い出の場所だという。
「学生のときに1ヵ月間、語学研修でホームステイしていたんです。海が近くて爽やかだし、雰囲気のいい町並みもある。いつかまた来たいなと思っていたんですが、仕事が忙しかったり、コロナだったりで実現しなかったんです。でもあらためて行ってやっぱり好きだなと思いました。街を歩いているときも、フォトグラファーの中村和孝さんが自然な流れでシャッターを切ってくださって、本当に旅をしているような気分になりました」
撮影まで数ヵ月間かけて作り上げたという「女性らしい柔らかいシルエットと思わず触れたくなるような肌」。この期間は好きなラーメンなどを我慢する日々が続いたというが、サンフランシスコに滞在した6日間は、一切制限なく食事をしていたそう。
「撮影中まで我慢していたら表情とかに出てしまうかなと思って、そこはもう惜しみなく(笑)。でも不思議なもので最終日のカラダが一番よかったんです。(移動を入れて)6日間、本当に楽しい時間を過ごすことができてまったくストレスを感じなかったからなんでしょうね。自分で見てもいい顔をしているなと思いますし、カラダも肌もきれいに撮れていました」
2023年3月にテレビ東京を退社後、メディアで彼女を見ない日がないくらいの活躍が続いている。
「おかげさまでちょっと信じられないような状況です。自分自身が追いついていないような感じではあるんですが、手を抜けない体質なので、毎日を精一杯やるということを続けるだけ(笑)。最初の3ヵ月くらいは、本当に精一杯で振り返る時間もないような感じで過ごしていました。今ようやく少し余裕が出てきて、自分を俯瞰できるようになりました。この写真集もそうですけど、ひとつひとつの仕事が大切なインプットにもなっている。そのひとつひとつを無駄にせず、次に生かしていきたいと思っています」
『すのかすみ。(仮)』は、女性にも見てほしい仕上がりになっているという。
「私自身も写真集が好きで、いろんな方のものを買うのですが、見たい、見てみたいというだけでなく、自分で持っていたい写真集ってあると思います。そういう一冊になってくれたら嬉しいですね」