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2025.01.15

「音楽が人生を彩ってくれた」B'z稲葉浩志、独占インタビュー【まとめ】

B'z稲葉浩志のインタビュー記事をまとめてお届け! ※2024年10月号掲載記事を再編。

B'z稲葉浩志インタビュー【まとめ】

1.B'z稲葉浩志はなぜ、品川ヒロシにMV演出を頼んだのか?

品川ヒロシと稲葉浩志

2024年7月25日東京、渋谷がざわめいた。稲葉浩志のソロ・アルバム『只者』のナンバー「Chateau Blanc」のMV(ミュージック・ビデオ)が大型複合施設、Shibuya Sakura Stage内のビジョンで公開されたのだ。

巨大なモニターでワイルドに歌う稲葉の姿に、皆が足を止めて、見惚れ、聴き惚れた。

この映像を演出したのはお笑いコンビ、品川庄司の品川ヒロシ。映画監督・脚本家として『OUT』や『リスタート』など、いくつもの作品を手がけている。

MVで稲葉は、跳ねるようなリズムに乗り、力強く歌う。映像はYouTubeでも配信され、日本中のリスナーもざわめいた。

稲葉浩志(以下・稲葉) 今回のMV、品川さんには急なお願いに対応していただきました。短期間で完成したこと、正直なところびっくりしています。

品川ヒロシ(以下・品川) 楽しい仕事でしたけれど、確かにタイトで、依頼され、選曲し、プランを考えて、撮影まで約2週間。通常の半分のスケジュールでした。なぜあのタイミングで映像をつくることに?

稲葉 レコーディングを終えて、すでに2曲、「BANTAM」「Stray Hearts」を配信リリースして、せっかくだからもう1曲映像をつくりたいな、と。その時に、品川さんを思いつきました。

品川 よろこびつつも、思わず「えっ、今からですか?」と聞いてしまいました。

稲葉 驚いて、でも快諾してくれましたよね。あの時の品川さんの熱量はすごかったです。

品川 そりゃあ、なんといっても稲葉さんの曲のMVですよ。もちろんやります。

稲葉 僕も品川さんにお声がけして、こういう人にお願いしたい、と改めて思いました。大切な仕事は絶対に熱量のある人と一緒にやるべきです。

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2.B'z稲葉浩志、MVダブルキャストにブラマヨ小杉を選んだ裏側を語る

談笑する品川ヒロシと稲葉浩志

「Chateau Blanc」のMVは、徹底的に稲葉浩志を撮影しているが、実はもうひとつのバージョンがある。そちらの主演は、ブラックマヨネーズの小杉竜一。

音楽は、もちろん稲葉が歌う「Chateau Blanc」。しかし、画面では稲葉と同じスタイリングで、同じ演出で、同じ振り付けで小杉が演じている。小杉は熱いB’zファン。ライヴに通い詰め、ライヴに参加したこともある。

品川 小杉さんバージョンもつくることは、冗談半分で稲葉さんと話しているうちに現実になってしまった企画です。

稲葉 同じ演出で小杉さん版も撮影したら面白い、という提案が品川さんからあって、僕が「いいっすね」と応えて。

品川 リハーサル感覚で小杉さんで撮影して、稲葉さんの本番に臨もうとも考えました。

稲葉 小杉さんも含めてみんなの負担にならなければ実現したいと思いました。

品川 小杉さんは尋常ではないB’zファンなんですよね。

稲葉 B’zのツアーも自身でチケットをとってくれて、物販販売にも並ぶそうです。ライヴで警備員に扮して登場してくれたこともあります。

品川 小杉さんは稲葉さんへの愛がありすぎて、もはや神のように崇めています。「B’z=小杉さん」と言ったら言いすぎだけど、そのくらい濃いファンです。

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3.B'z稲葉浩志「音楽なしで、僕は生きていかれない」

稲葉浩志 立膝ショット

2024年7月21日。関東地方が梅雨明けした週末。横浜駅から炎天下の街に続々と人が流れでてきた。気温は34度。噴きだす汗も気にせず目指すのは2023年に開館したばかりのKアリーナ横浜。武道館の倍の2万人を収容する巨大な会場だ。この日ここで「Koshi Inaba LIVE 2024 enⅣ」が開催された。

「皆さんの前で歌うことによって、曲に命がふき込まれます」

ステージで稲葉浩志は言った。

enⅣは稲葉が新作『只者』を携えての全国アリーナツアーだ。

楽曲はレコーディングだけでは完成しない。聴かれ、歌われて進化し熟成されていく。稲葉の言葉に1曲目から総立ちの2万人が沸きに沸いたアンコールのMCでは、「今夜、皆さんが夢のなかでも素敵な気持ちでいられるように僕は歌います」と口にした。

「B’zには素晴らしいギタリストで作曲家の松本さん(松本孝弘)がいるので、僕は歌と作詞に徹することができます。一方ソロでは作曲し、プロデューサーの目線で自分を俯瞰します」

そう話す稲葉は激しいロックシンガーのイメージが強い。Kアリーナでも高音域が会場全体の空気をピリピリと揺らしていた。しかし歌詞は必ずしも激しい内容ではなく、内省的な告白も目立っている。迷い、苦しみ、悩み、悔やみ、そして希望を見る。そんな情緒的な歌は魂の叫びに聴こえ、リスナーの胸を震わせる。

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TEXT=ゲーテ編集部

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