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2024.12.29

2025年最高のスタートを切るために! 読んでおきたいビジネス書5選【まとめ】

毎回、ゲーテ読者に薦めたいとっておきの1冊を放送作家の桝本壮志氏が紹介する連載記事をまとめてお届け! ※2024年6月〜2024年12月掲載記事を再編。

ビジネス本5選【まとめ】

1.2040年に働き手が1100万人不足する…日本の危機を予測した衝撃の報告書

『「働き手不足1100万人」の衝撃』
『「働き手不足1100万人」の衝撃』
古屋星斗+リクルートワークス研究所 著
プレジデント社 ¥1,760

街にゴミが溢れ、道路は補修されずに放置。救急車は呼んでも来ず、警察官や消防士はなり手がいない……。本書はそんな未来の日本を予測した衝撃の報告書である。

冒頭から第4章までは、読むのが苦しかった。このままのペースで行くと、今から16年後、つまり2040年には労働需要に対して1100万人もの働き手不足が起きると予測されており、その未来があまりに悲惨だからだ。

人手不足は医療、介護、インフラ整備にもおよび、国民は生活維持ができなくなる。企業は生活者の不満に応えるサービス分野に労働力をまわさざるを得なくなり、先端分野への人材供給ができずイノベーションは停滞する。にわかには信じられなかったが、その疑念は本書が示す詳細なデータによって打ち消され、私は恐怖すら覚えてしまった。

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2.働き者より“怠け者”であれ!「努力=人の価値」の嘘を暴く1冊

『「怠惰」なんて存在しない』
『「怠惰」なんて存在しない』
デヴォン・プライス 著、佐々木寛子 訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン ¥2,530

他人からの期待に全力で応えようと、キャパシティを超えても仕事を引き受け、休みを取ることにさえ罪悪感を覚えてしまう……。本書はそんな生まじめな人たちに「無理に働かなくていい。むしろ“怠惰”であるほうがいい」という新たな視点を与えてくれる1冊だ。

著者は、社会心理学者でありオーバーワークで心身を壊した過去を持つ元仕事至上主義者。自身の経験を起点に、いかにして「怠惰=悪、努力=善」という価値観が世界に根づいたのか、なぜ人は「自分を限界まで追いこむこと」を美徳とし「休むこと・断ること」に恐怖するのかを、綿密な調査と心理学データをもとに暴いていく。

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3.センスがないと悩んでいる人、必見! 誰もがクリエイティヴになれる“インプット習慣”の指南書

『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』
『インプット・ルーティン
天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』

菅付雅信 著 ダイヤモンド社 ¥1,760

誰も見たことのない企画やクリエイティヴな発想で人々を魅了する、天才クリエイターたち。本書は、そんな天才に近づくための習慣づくりの指南書である。

天才は、ひらめきに頼らずアイデアを生みだす「仕組み」を持っており、その優れたアウトプットの質と量はインプットで決まる。つまり、“優れた入力”を常に意識した生活を送ることができれば、誰もがクリエイティヴになれるというのが、国内外の超一流クリエイターと膝を突き合わせてきた著者の知見だ。

30年近くテレビ業界に身を置き、さまざまなコンテンツに携わってきた私も、何度もうなずきながらページをめくった。ユニークだと思ったのは読書や芸術、音楽のインプット法に留まらず、口からのインプット=食事にまでも言及している点。

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4.HIKAKINらYouTuberを人気職業に押し上げた、UUUM創業者の“アナログ”すぎる仕事術

『名前のない仕事 UUUMで得た全知見』
『名前のない仕事 UUUMで得た全知見』
鎌田和樹 著 ダイヤモンド社 ¥1,760

遊び半分で芸人のネタの相談にのり、その活動をサポートしていたらいつの間にか「放送作家」と呼ばれ始めた経験があるからかもしれない。まるで吸いこまれるように本書に手が伸びた。

まだYouTuberという職業がなかった11年前、HIKAKINらの活動を支える「名前のない仕事」を始め、UUUMを創業から約4年で上場に導いた鎌田和樹氏。彼の仕事術、人間性とはどんなものだろう? 興味をそそられながらページをめくると、面食らった。IT社長という先入観から、ビジネスも人材育成も超合理主義な思考の持ち主かと思いきや、実に人間臭いアナログな人物だったからだ。

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5.なぜ若手社員は突然辞めるのか? Z世代45万人のデータから分析したマネジメント方法論

『Z世代の社員マネジメント』
『Z世代の社員マネジメント』
小栗隆志 著 日本経済新聞出版 ¥2,200

探し求めていた枕にようやく出合えたような感覚と言えばいいだろうか。捉えどころのなかったZ世代の実相がすっぽりと頭に収まっていく、そんな読書体験だった。

「なぜ若手社員は突然辞めるのか」「戦力として定着しないのか」といった企業課題をZ世代の深層心理から分析し、うまくマネジメントする方法論が、本書にはぎっしり詰めこまれている。

なかでも私のページをめくる手を勢いづけたのは、20年にわたり延べ45万人の若手社員から集積したというビッグデータ分析の面白さだ。Z世代はゆとり世代に比べて「決断力」が著しく低いが、ルールに則って行動したり忍耐強く仕事を進めたりする「慎重力」は極めて高い。

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TEXT=ゲーテ編集部

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