LeSportsac代表取締役社長CEOの中井傑氏と、ニューウェルブランズ・ジャパン社長 コールマンブランド最高責任者の中里豊氏。大学の学部学科の同級生ふたりのエピソードを紹介。
学籍番号が並び
中里 中井は同じ大学の学部学科。しかも、苗字が似ているので五十音順で並びが隣だった。
中井 学籍番号が確か43番と44番だったね。
中里 中井はダントツに背が高くて爽やかだった。
中井 僕は田舎から出てきたので、シカゴ帰りの中里はまぶしかった。ファッションも立ち居振る舞いも垢抜けていて、これが東京の洗礼かと思ったよ。
中里 実は大学時代一番よく覚えているのは、中井の家。学校の近くでひとり暮らしをしていたから、中井の家で過ごしてそのまま帰宅することもあった。
中井 本当によく来てたよな。いつ遊びに来るかわからないから鍵は開けたまま。ロフトの部屋だったので、寝ている間に下で過ごしてることも。
中里 いつもきれいに掃除されていて、居心地がよかった。
中井 ゼミも一緒で、お互い商社を目指すようになって。
中里 僕はヨット部、中井はアイスホッケー部。体育会だったから就活のスタートが遅れて、お互い先輩を紹介しあったりして。内定をもらって、おめでとうを言い合ったな。
中井 それから中里は会社派遣でMBAを取りに行ったりして、早くから活躍してたのに、6年弱で会社を辞めて海外放浪。でも親御さんは、3年持たないと思ってたみたいだよ(笑)。アメリカで自由に暮らしてたから。
中里 人生をやり直そうと思ってレールを外れることにした。辞めた後も、中井は普通に会ってくれて。どんどん出世していく姿はとても励みになった。
中井 放浪から戻ってきて入社したロレアルは中里に合ってたね。ロレアル日本から初の駐在員として台湾に赴任した時は、会いに行ったよね。
中里 前日に、明日台湾に行くからと電話をくれて。あの日もたくさん飲んだなぁ。
中井 忘れられないのは、共通の友人のいるニューヨークで3人で飲んだ時。
中里 コールマンに入って間もない頃だった。
中井 ちょっと軽く飲むはずが、盛り上がってしまって飲みすぎてお互い失敗もしたよね。
中里 それぞれ翌日に大事な仕事があったのに、中井は遅刻しちゃって、僕は足を捻挫しちゃって、動けなくなって。
中井 中里は翌日帰国予定と聞いていたけど、捻挫をして車椅子で飛行機に乗ったと聞いた時は、負けたと思ったよ。
中里 ニューヨークのビールには気をつけないとだな(笑)。
中井 今回も対談するにあたって「ちょっと事前に打ち合わせしよう」と食事に行ったら、事前相談しないで飲み続けてしまったな(笑)。20年以上ふたりで通ってる店で、マスターから、お前らこの店しか知らないのか、と言われてしまう始末。
中里 でも、商社で偉くなっても、中井は本当に謙虚だよな。
中井 「背は高いけど、腰は低い」をキャッチフレーズにしてるから(笑)。
中里 うちの両親は、中井の活躍を楽しみにしてるもの。
中井 中里も飾らないね。照れ屋だから隠してるけど、こっそり努力していたのは間違いない。見せなくても、わかる人にはわかる。それをひとつひとつ積み上げてきたから今がある。
中里 めちゃくちゃ照れるな。こんなこと言われたことない。妻や親にも聞いてもらいたい(笑)。
中井 40代で誰もが知ってるブランドの経営者になったんだから。当時の僕はまだまだ。先に行ってるな、と思ってた。いい刺激になった。
中里 いやいや、事業がちょっと近づいてわかったのは、中井が持ってる情報や人脈は自分とは比較にならないということ。バランス感覚もすごい。親友として、心から応援してる。
中井 こんなに褒めてくれるなんて。でも、大学時代からの何でも話せる友人が、近い業界の経営者同士なんてなかなかない。
中里 これからも定期的に会って、お互い刺激を与えながら、楽しく飲みたいよね。