吉田麻也をはじめ、南野拓実、冨安健洋、菅原由勢ら日本代表メンバー、 英国プレミアリーグの超一流選手たちからもオファーが殺到する治療家・木谷将志氏が、日本人の3大不調「腰痛」「肩こり」「股関節痛」がみるみる改善する“身体ほぐし”を伝授。ポイントは“筋肉の端っこ”をほぐすことだという、木谷流リカバリー術とは? 『世界が認めた神リカバリー』(サンマーク出版)の一部を抜粋して紹介する。【その他の記事はこちら】

吉田麻也選手がいつもやっているセルフケア
ここで紹介するセルフケアは、吉田麻也選手も普段から行っているものだ。
私たちのような治療家が、いつもクライアントのそばにいられれば良い。しかし、たいていのサッカー選手はホーム&アウェイで戦うため、シーズン中の半分は遠征に出かけていることになる。必然的に、どうしても治療してほしい瞬間に、専属フィジオがそばにいてあげられない状況も発生する。
だが、トップ選手はそういう瞬間にも、股関節のケアを怠ってはならない。
だから、私が帯同できないアウェイへの遠征や日本代表の試合・合宿などで、吉田選手が中臀筋をほぐすために自分で実践しているのが次に紹介する股関節トリートメントだ。
中臀筋と同時に、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)という筋肉を狙っている。この筋肉もまた、「股関節をスムーズに動かせるかどうか」において、大切な役割を担っている。
少しコツがいるので、うまくできるまでには時間がかかるかもしれない。難しいからとあきらめず、トップアスリートと同じセルフケアを体験できるまたとない機会と思って、ぜひ一度は試してみてほしい。また、身体が硬い人でも、壁やテニスボールを使えばほぼ同じように体感できるので、試してみていただきたい。
それに続けて、人体で最も大きな筋肉「大臀筋(だいでんきん)」と、太ももの裏側の筋肉「ハムストリング」に刺激を入れるトリートメントも紹介する。
場所の感覚を掴むまでは時間がかかるかもしれないが、最初のうちは「痛みが走る」ようなら正解と思ってもらって構わない。これらのトリートメントを行った後にストレッチなどで「伸ばす」と、今までとはストレッチの効果が違ってくるだろう。
ぜひ、下半身の“ほぐし”をマスターしてほしい。

国際治療家/My Natural Clinicディレクター。世界のトップアスリートから厚い支持を得る治療家。プレミアリーガーを筆頭に、世界中のサッカー代表選手とプライベート契約を結ぶ。クライアントには欧州の代表チームのキャプテンや国民的人気選手も名を連ねる。英国を拠点にしながら欧州各国や米国に赴き、足も使う独自の施術でリカバリー治療に当たっている。日本時代は柔道整復師として10年以上にわたりJリーガー、プロ野球選手、大相撲力士ら幅広いトップアスリートを施術。治療をきっかけに吉田麻也選手と出会ったことで後年、専属トレーナーに。2020東京オリンピックや2022カタールW杯などで、当時日本代表キャプテンの吉田選手を全面的にバックアップした。多数の日本代表選手からも熱心に支持されており、トップ選手たちを陰で支える。





