ART

2026.01.06

その数100以上! 2025年、美術ジャーナリストはどんな展覧会に行ったのか?

昨年2025年に見た展覧会を一覧にしてみた。ざっと100数十本挙げた。見たけど漏れているのもあるかもしれない。

ここに出てくる順番は関係ない。海外よりも国内の活動が多い年だったな。海外はカラヴァッジョ展を見るためにイタリアに行ったくらい。国内は実によく動いたと思う。京都、大阪、直島には複数回、行ったし、倉敷、岡山、広島、高松、丸亀、金沢、弘前にも。円安や海外の物価高、政治的緊張が続くと海外は遠くなるね。今年はとりあえず、ニューヨークには行く予定。

1月

「今津景 タナ・アイル」東京オペラシティ アートギャラリー
「曽根裕|石器時代最後の夜『今日の3つの話』」ミヅマアートギャラリー
「田村友一郎 ATM」水戸芸術館
「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」PLAY! MUSEUM
「トレヴァー・ヤン、毛利悠子 帰ってきたやまびこ」Yutaka Kikutake Gallery京橋
「Made in 青森 −自然と歴史の交差点」OMOTESANDO CROSSING PARK
「恵比寿映像祭2025『Docs ―これはイメージです―』」東京都写真美術館
「川端龍子+高橋龍太郎コレクション ファンタジーの力」大田区立龍子記念館

「今津景 タナ・アイル」展示風景

2月

「安村崇『態態』」Misako & Rosen
「おかえり、ヨコハマ」横浜美術館
「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AI と現代アート」森美術館
「エミール・ガレ憧憬のパリ」サントリー美術館
「シュテファン・バルケンホール展」小山登美夫ギャラリー京橋
「近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は」水戸芸術館現代美術ギャラリー
「鷹野隆大 カスババ—この日常を生きのびるために—」東京都写真美術館
「ミロ展」東京都美術館

近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は」トークイベント。画家O JUNさんと。

3月

「Lighting Equipments 2027」森山邸
「ヒルマ・アフ・クリント展」東京国立近代美術館
「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」DIC川村記念美術館
「松山智一展FIRST LAST」麻布台ヒルズギャラリー
「西洋絵画、どこから見るか?」国立西洋美術館
「リビング・モダニティ 住まいの実験1920s-1970s」国立新美術館
「松川朋奈 ひとり」KOTARO NUKAGA
「スペクトラム スペクトラム」銀座メゾンエルメス フォーラム
「Caravaggio 2025」Gallerie Nazionali Barberini

「ヒルマ・アフ・クリント展」展示風景

4月

大河ドラマの影響で浮世絵多数な年だった。もうしばらくは結構ですという感じ。

「リチャード・タトル展 San, Shi, Go」 小山登美夫ギャラリー京橋
「TOPコレクション 不易流行」 東京都写真美術館
「国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図-光琳・応挙・其一をめぐる3章-」 根津美術館
「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」 東京国立博物館
「浮世絵現代」 東京国立博物館
「横尾忠則@GUCCI ミカンの自画像 - 私への旅」 グッチ銀座 ギャラリー
「日本国宝展」 大阪市立美術館
「KYOTO GRAPHIE」 京都新聞地下ほか
「アンゼルム・キーファー:Solaris」二条城 二の丸御殿台所・御清所
「岡崎乾二郎而今而後ジコンジゴ展」 東京都現代美術館
「Anselm Kiefer: Two Paintings」 Fergus McCaffrey TOKYO

「アンゼルム・キーファー:Solaris」二条城にて。

5月

金沢21世紀美術館に森本啓太さんの展覧会を見に行った。彼は今後ますます人気出そう。

「ムラタ有子 月の上で」 GALLERY SIDE2
「荻野夕奈個展 Dim warmth」 The Plug
「DESIGN MUSEUM JAPAN展2025」 国立新美術館
「積層する時間:この世界を描くこと」金沢21世紀美術館
「森本啓太 what has escaped us」金沢21世紀美術館
「ジャネット・カーディフ 40声のモテット」金沢21世紀美術館
「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」三菱一号館美術館
「直島新美術館開館記念展示―原点から未来へ」直島新美術館

「森本啓太 what has escaped us」

6月

国宝展、京都、大阪、奈良で見たけど、奈良のがダントツ良かった。持ってるものが違う。

「超 国宝展ー祈りのかがやきー」奈良国立博物館
「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」ポーラ美術館
「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」ポーラ美術館
「横尾忠則 連画の河」世田谷美術館
「ホセ・パルラ Home Away from Home」KOTARO NUKAGA 六本木
「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」大阪中之島美術館
「名和晃平 Sentient」SCAI THE BATHHOUSE
「ミヒャエル・ボレマンス、青柳龍太、五十嵐大地、橋本晶子|無音 silence」ギャラリー小柳

「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」より

7月

個人的に待望のルイジ・ギッリの展覧会があった。6個くらいのメディアに原稿を書いた(もちろん切り口全部変えて)。

「藤本壮介の建築:原初・未来・森」森美術館
「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」東京都写真美術館
「TOPコレクション トランスフィジカル」東京都写真美術館
「藤田嗣治 絵画と写真」 東京ステーションギャラリー
「水戸部七絵 There are plants in my garden」N&A Art SITE
「岩岡純子『TIME LEAP』刊行記念展」森岡書店
「クレス・オルデンバーグ展 いろいろ」Pace
「体を成す からだをなす —FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」銀座メゾンエルメス フォーラム
「つくるよろこび 生きるためのDIY」 東京都美術館
「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」奈良国立博物館

「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」より、モランディのアトリエ。

8月

加藤泉さんの地元・島根県での大規模展は良かった。彼は「国際芸術祭あいち2025」にも参加しててそちらの展示も良かった。

「加藤泉 何者かへの道」島根県立石見美術館
「瀧本幹也 FOSS」代官山ヒルサイドフォーラム
「村上隆 mononoke made展示会」STUMP BASE JINGUMAE
「森本美絵 Mie Morimoto」Misako & Rosen
「熊谷亜莉沙 Heaven Stolen」ギャラリー小柳
「髙田安規子•政子  Perspectives この世界の捉え方」資生堂ギャラリー
「ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」東京都写真美術館
「宮永愛子 万寿の園」Gallery & Restaurant 舞台裏

「加藤泉 何者かへの道」より

9月

ゴッホ展が立て続けにあったね(まだ続いている)。《夜のカフェテラス》は数年前、クレラーミュラー美術館で見たけど再会。このカフェは今でもある。ゴッホ好きの聖地。

「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現1989-2010」国立新美術館
「大野修個展 Bug-Fi」WALL_alternative
「レオ・ビラリール Golden Game」Pace
「ソニア・ドローネー Everything Is Feeling」Pace
「未来/追想 千葉市美術館と現代美術」千葉市美術館
「原口典之展」游庵
「幕末土佐の天才絵師 絵金」サントリー美術館
「GO FOR KOGEI 2025」石川県金沢市、富山県富山市
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」東京都美術館
「HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」CREATIVE MUSEUM TOKYO
「カルン・タカール・コレクション  インド更紗  世界をめぐる物語」東京ステーションギャラリー
「国際芸術祭 あいち 2025」愛知芸術文化センターほか
「宋元仏画」京都国立博物館
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」神戸市立博物館
「岡山芸術交流2025」岡山県天神山文化プラザほか
「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル」東京都庭園美術館
「遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」東京都写真美術館

10月

倉敷、広島、高松、丸亀…の日々。荏原 畠山美術館のお宝と併せた杉本博司さんの古美術自慢に圧倒された。

「ANDY WARHOL  SERIAL PORTRAITS」エスパス ルイ・ヴィトン東京
「鈴木のぞみ Slow Glass — The Mirror, the Window, and the Door」ポーラ ミュージアム アネックス
「『数寄者』の現代―即翁と杉本博司 その伝統と創造」荏原 畠山美術館
「廣瀬智央展 From Sky to Sky」小山登美夫ギャラリー前橋
「多田圭佑個展 Middle Place」MAKI Gallery / 天王洲
「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」三菱一号館美術館
「ジャム・セッション 山城知佳子×志賀理江子」アーティゾン美術館
「横尾忠則展」南天子画廊
「ひろしま国際建築祭」福山市、尾道市
「作家の現在 これまでとこれから」東京都写真美術館
「草間彌生 闘う女/絵を描く少女」草間彌生美術館
「ジェイ・ヨン 思考と行為の現象学」N&A Art SITE
「戸谷成雄 視線体:半彫刻」ShugoArts
「𠮷金樂石――金峯山と山岳信仰」ロンドンギャラリー六本木
「THOMAS RUFF 'Two of Each'」ギャラリー小柳
「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」国立西洋美術館
「日高理恵子 退任展 空間と、自然光と、絵と、」多摩美術大学八王子キャンパス
「メタル展 榎忠、遠藤麻衣子、エロディー・ルスール」銀座メゾンエルメス フォーラム
「O JUN 花がみえたり、TVがみえたり、コップがみえたりしました」ミヅマアートギャラリー
「伊勢物語 -美術が映す王朝の恋とうた-」根津美術館
「大竹伸朗展 網膜」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
「小沢剛の讃岐七不思議」香川県立ミュージアム
「CHANEL presents “la Galerie du 19M Tokyo”」東京シティビュー&森アーツセンターギャラリー
「村上隆と村上ハウス」Ginza Sony Park
「森村泰昌 ノスタルジア、何処へ 美術・文学・音楽を出会わせろ」大原美術館
「鴨居玲展」ひろしま美術館

「『数寄者』の現代―即翁と杉本博司 その伝統と創造」

11月

「根来—赤と黒のうるし」サントリー美術館
「大宮エリー回顧展」小山登美夫ギャラリー六本木
「ひがしおんなゆういち Family Resemblance」CAVE-AYUMI GALLERY
「Pierre Jeanneret Collection Meets TAOS Artists」TAOS GALLERY TOKYO

「ひがしおんなゆういち Family Resemblance」展示風景

12月

12月は弘前に行ったり、京都に行ったりだった。杉戸洋さんの展覧会には奈良美智さんとのコラボユニット「シャギャーン」の作品も出展。コレクション展の方では新収蔵の奈良さんの大型ペンティングも展示されている。

「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」森美術館
「杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner」弘前れんが倉庫美術館
「セカイノコトワリ―私たちの時代の美術」京都国立近代美術館
「三嶋りつ惠 みしまさんの食卓」SUNDAY

「杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner」より《untitled》1995/2024年 奈良美智氏蔵

Yoshio Suzuki
編集者/美術ジャーナリスト。雑誌、書籍、ウェブへの美術関連記事の執筆や編集、展覧会の企画や広報を手がける。また、美術を軸にした企業戦略のコンサルティングなども。前職はマガジンハウスにて、ポパイ、アンアン、リラックス編集部勤務ののち、ブルータス副編集長を10年間務めた。国内外、多くの美術館を取材。アーティストインタビュー多数。明治学院大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。

TEXT=鈴木芳雄

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