筋肉美をもつ女神シリーズ32人目は、ユ・スルア。連載「マッスル美女」とは……
メディアで話題の美しいウェストライン
無駄のないスレンダーボディが美しいこの女性の名はユ・スルア。もともとは韓国でモデル兼女優として活躍していた。
韓国の公共放送KBSの週末ファミリードラマ『烏鵲橋の兄弟たち』や、同じくKBSで放映されたドラマ『我が家の女たち』に出演。モデルとしても数多くの企業のCMに出演したが、現在は“マッスル美女”として広く知られている。
そのキッカケとなったのが2023年5月に行なわれた『マッスルマニア・フィットネスコリア チャンピオンシップ 2023』だ。同大会で彼女は、スポーツモデル部門1位を含めて4つの部門でグランプリに輝き、“マッスルクイーン”の仲間入りを果たした。
「自分が栄冠に輝くことはもちろん、大会に出場することになるとも思っていませんでした。というのも、本格的にトレーニングを始めてからまだ半年ぐらいだったんです。それだけにトロフィーを受け取ったことに驚きました(笑)」
太ったことで始めたジム通い
モデル兼女優でもあっただけに、日頃から運動で汗を流す習慣はもちろんあった。数年前からハマったピラティスは、アメリカとオーストラリアへのレッスン留学の経験もあるし、大好きなゴルフは「理論だけならLPGA(全米女子プロゴルフ)ツアーに出場できるレベル(笑)」と言って笑う。
「ただ、食事に関してはまったく無頓着でした。昼夜問わずジャンクフードを食べていましたから、血液検査をするとコレステロールの数値もかなり高くて、お医者さんから注意されました。体に悪いのに暴食を続け、そのせいで太り、生活の質も悪くなった。それで、このままではいけないと思ってジム通いを始めたのが、今から6ヵ月ほど前なのです」
驚くべきは、わずか6ヵ月のトレーニングで仕上げた肉体美だ。写真を見てもわかると思うが、特にそのウェストラインの美しさは大会を取材していた韓国メディアたちの間でも話題になったという。
「トレーニングのなかで特に集中的に鍛えたのが、腹部でした。先ほど話した暴食によって、内臓脂肪が多かったのですが、空腹状態のままで1時間の有酸素運動を毎日の日課にしました。また、体幹を鍛えるコアトレーニングにも取り組み、ウェイトトレーニングを通じて下半身の筋肉量を増やすことも意識しました。昔から先天的にウェストが細いほうでしたが、トレーニングのおかげで、より美しいラインを作れたんじゃないかなと思っています」
そう言って笑顔を見せたユ・スルアだったが、トレーニング中は何度も辛くて苦しくて弱音も吐いたという。
「かなりしんどかったのは事実です。トレーニングの辛さだけではなく、好きなものを食べることができず我慢しなきゃいけなかったり、一日のスケジュールがあらかじめ決められている息苦しさだったり……。でも、挫けそうになるたびに、“これまで頑張ってきたのだから、あと少し頑張ってみよう”と、自分で自分を激励する私がいたんですね。それが活力になり、原動力になりました」
生活習慣が変われば、体と心も軽くなる
それにトレーニングが生活習慣になったことで、日常生活にも変化があったという。
「運動を始める前と今とで変わったことですか? 朝、起きたときの状態ですね。目覚めもいいし、体のどこかが痛かったり、動かないということもないし。何よりも体と心が軽いんです。1年前にはサイズが合わらずに着られなかった服も選び放題で、思いっきりオシャレも楽しんでいます。毎日が楽しいですよ」
体を鍛えるために生活習慣が変わり、生活習慣が変われば体と心にも変化が起きる。そのポジティブ効果を、ユ・スルアは身をもって体験したわけだ。それだけに気になるのは彼女の今後だ。今後の抱負についてはこんなことを語っている。
「実は最近は腕を鍛えることに集中しているんです。良くも悪くも腕の肉付きがあるせいで、ノースリーブのシャツを着たくても控えてしまう自分がいたんです。それで最近はフリーウェイトで上腕部や肩回りを集中的に鍛えているのですが、まだ自分が理想とするほどではないんですよ(苦笑)。一日も早く理想に近づきたいです!!」
ウェストラインの次は二の腕痩せを目指すというユ・スルア。ノースリーブが映える「美しい肩回り」が完成する日もそう遠くはなさそうだ。
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。