アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)を舞台に2024年10月24日~27日に開催された「ZOZO CHAMPIONSHIP」。2024年大会を制したのはコロンビアのニコ・エチャバリア。4日間通算20アンダーで、2022-23シーズンのプエルトリコオープン以来となるツアー2勝目を手にした。※アコーディア・ゴルフのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。
最終ホールまで優勝の行方がわからない激闘
大会1日目。好スタートを切ったのは7アンダー63をマークしたテイラー・ムーア(米国)。
1打差の2位タイにマックス・グレイザーマン(米国)とエリック・コール(米国)、そしてニコ・エチャバリアがつけた。
つづく大会2日目、単独首位に抜け出したのはエチャバリア。
2日続けての64で通算12アンダーとした。また、この日エチャバリアと同じく64をマークして順位を上げたのがジャスティン・トーマス(米国)。ムーアとともに通算10アンダーの2位タイで2日目を終えた。
大会3日目もエチャバリアの勢いは止まらなかった。
最終18番を圧巻のイーグル締めで通算17アンダーまでスコアを伸ばして単独首位を守り、2打差の2位にはトーマス。さらに1打差でグレイザーマンが追いかける展開となった。
そして迎えた大会最終日。エチャバリア、トーマス、グレイザーマンの最終組が最終ホールまで優勝の行方がわからない激闘を演じた。
まず先制パンチを放ったのはトーマスとグレイザーマン。ともに1番ホールでバーディを奪い、追撃態勢に入る。
一方の逃げるエチャバリアも2番、7番とバーディを奪うものの8番で痛恨のボギー。8番ホールを終了した時点で、最終組の3人がトップに並ぶ熱戦となる。
誰が終盤に向けて流れを掴むのか。まず抜け出したのはエチャバリアだ。
13番ホールでバーディを奪う。しかし、直後の14番でボギーを叩き、グレイザーマンがバーディを奪取したことで、初めてトップが入れ替わる。
流れに乗り切れなかったのがトーマスだ。勝負事にタラレバは禁句だが、どれか一つでも入っていればというバーディパットを再三外して、トップを捉えることができないまま最終18番(PAR5)を迎えることになる。
17番ホールを終えた時点で、スコアは通算19アンダーでエチャバリアとグレイザーマンが並びトップタイ。トーマスが1ストロークビハインドという状況。
そんななか、グレイザーマンのティショットは右ラフへ。一方のトーマスもセカンドショットをグリーン手前のバンカーに入れてしまう。そしてエチャバリアはただ一人、2オンを成功させた。
トーマスは見事に寄せるもののバーディ止まり。グレイザーマンも惜しくもバーディを逃した。最後は1m弱のバーディパットを沈めたエチャバリアが激闘に終止符を打った。
日本勢唯一のトップ10入りはプロ1年目の杉浦悠太
ZOZO CHAMPIONSHIP初出場初優勝の快挙を成し遂げたエチャバリアは「信じられないし、この優勝は特別なものだ」とコメント。
また、会場のアコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブについてもチャレンジグで、タフなホールもたくさんあると表現。そんな舞台でトーマスら強者に競り勝てたことが、この優勝を特別なものに押し上げたに違いない。
2014年の世界アマチュア選手権で初来日し、今回で2回目。日本の地は忘れられない思い出の場所になっただろう。
なお、日本人最高位は2023年、日本ツアー史上7人目のアマチュア優勝を達成した杉浦悠太。
プロ1年目、初出場のPGAツアーとなる今大会だったが、通算13アンダーで6位タイに入った。PGAツアーの次戦の出場資格を獲得したが、日本ツアーでの賞金王争いもあるため出場の可否はまだ決めていない。
また、歴代チャンピオンで2024年大会も多くのギャラリーを引き連れていた松山英樹は通算4アンダーの46位タイでZOZO CHAMPIONSHIPを終えている。