ドン ペリニヨンは、これまでその長い歴史のなかで、数々の芸術家たちのインスピレーションの源になってきた。ポップアートの旗手アンディ・ウォーホル、グラフィティをアートに昇華させたジャン=ミシェル・バスキア、さらにデザイナーで写真家であるカール・ラガーフェルド、彫刻家ジェフ・クーンズ、そして映画監督のデイヴィッド・リンチ、ミュージシャンのレニー・クラヴィッツなど、これまで錚々たるクリエイターたちがメゾンと対話を行ってきたのである。

7人のクリエイターによる新たなキャンペーン「創造は永遠の旅」
そのドン ペリニヨンは現在「創造は永遠の旅」と題して村上隆を含む7名のクリエイターとコミットメントを続けている。名を連ねるのは、前述のレニー・クラヴィッツを父に持つ女優のゾーイ・クラヴィッツ、ロンドンのノッティングヒルのミシュラン三つ星レストラン「CORE」のシェフ、クレア・スミス。さらに映画『フィクサー』や『ナルニア国物語』で存在感を放つ俳優ティルダ・スウィントン、パリ五輪の開会式の演出を手掛けたダンサーで振付家の、アレクサンダー・エクマン。R&Bシンガーのアンダーソン・パークに、ロックミュージック界のアイコンのひとりであるイギー・ポップ。そして村上隆だ。それぞれの視点からドン ペリニヨンが描く「創造の旅」に誘うのだという。

「もともとは『高級で遠い存在』という印象でした。でも今回ご一緒して、ラグジュアリーなだけじゃなくて『時間と向き合う哲学の塊』なんだな、と理解しました。その部分が自分の制作姿勢とすごく共鳴していると感じます」
そう村上はドン ペリニヨンについて今回の本誌のインタビューにて語っている。アート、ダンス、音楽、演劇に料理、さまざまなジャンルにおいて、それぞれが感じるドン ペリニヨンはまた違ったものになるのだろう。さらに、来年にはこの7名のなかからライヴパフォーマンスも予定されているのだとか。
世界的クリエイター7名が描く「創造の旅」は果たしてどこに行き着くのか。続報を心して待ちたい。

