繊細でいて奥深い、京都のシャンパーニュ文化を愉しめるバーをまとめてご紹介。※2024年12月掲載記事を再編。
1.世界中の愛好家が通う、京都のシャンパーニュ聖地「カーヴ・ド・ケイ」に潜入
シャンパーニュ好きが京都を目指すのには理由がある。それは、「会いたかった人、思いもよらなかった名酒、見たかった古都の風景に出合える理想の世界」が、そこにあるから。
何気なく立ち寄ったバーで、希少なシャンパーニュに出合い、その1杯が驚くほど美味だったら。さり気ないもてなしが洒脱で、なんとも心地よかったら。その幸せな出来事は、いつまでも胸に残る。そして「雅な晩秋の京都で、またシャンパーニュを」と心が動くのだ。
名バーと評される店が多い京都のなかでも、シャンパーニュに力を注ぐ先駆け店が、「カーヴ・ド・ケイ」だ。店主の西田稔氏は、日本屈指の名バーテンダー。クリュッグのアンバサダーも務めている。その西田氏が「シャンパーニュの達人」と全幅の信頼を寄せるのが、店を任される田端康昭氏。
2.他にない1本が! 京都のRM専門シャンパーニュバー「ランコントル」に潜入
便利な街中にもかかわらず、隠れ家的な存在なのが「ランコントル」だ。小規模生産者のボトルのみを揃える予約制のシャンパーニュバーで、いつ行っても目新しい1本に出合える。
「自家栽培の生産者を中心に、他では置かれていない小規模生産者のシャンパーニュを多数仕入れています」と言うのは、店主の柊茂登女氏。店を開く以前は、「和食とワインの相性」といった講習会を主催していた。ビオディナミでつくる生産者と出合い、その味わいに衝撃を受けたのが、RM(レコルタン・マニピュラン)を極めたきっかけだったそう。
3.“幻”のサロンが揃う。京都・祇園のシャンパン通御用達の名店「クープ・ド・シャンパーニュ」
八坂神社や高台寺といった東山の観光名所からも近い祇園のビル内にひっそりと店を構えるシャンパーニュ通御用達店が「クープ・ド・シャンパーニュ」だ。
店主の太田朗氏は、名門メゾンのサロンからオフィシエの称号を与えられたスペシャリスト。サロンだけでも、常に8ヴィンテージほどを揃えている。さまざまなシーンで楽しめるのがシャンパーニュの魅力、という太田氏。