食に対して圧倒的な情熱とこだわりを持つ秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強にして超最新レストランガイド「ゲーテイスト2025」。新しい物語を紡ぐ「名店のネクスト」から、今回は東京・銀座の「天婦羅 天孝」をご紹介。

見城「天ぷらってやっぱり美味しいということを再認識できた」
赤坂で長くサービスを提供してきた、各界のエグゼクティブが集う会員制倶楽部『CITY CLUB OF TOKYO』が2024年11月、銀座にスケールアップして開業した。商談でもプライベートでも有意義な時間が過ごせるよう用意された選りすぐりのレストランは、日本料理、鮨、天婦羅、鉄板焼き、石窯焼き、中国料理、フレンチの全部で7軒。なかでも神楽坂の老舗『天孝』の銀座店は、美食を知り尽くした会員から大きな人気を博している。
見城 天ぷらや鮨は、この人が揚げてくれる、握ってくれるということが重要。だからなかなか好きなお店が増えていかないですが、ここはさすが『天孝』の二番手をやっていただけある繊細な職人技で、静謐で品格を感じる仕上がり。油切れがよく、軽やかで食べ疲れすることなく天ぷらの美味しさの神髄に改めて気がつくことができました。
秋元 神楽坂の『天孝』は僕が放送作家になって初めて“お座敷天ぷら”というものを経験した思い出深いお店です。50年近くも前のことですが、あるプロデューサーに連れて行っていただいて、大人の世界ってこうなのかと感動しました。
見城 初代は新井孝一さん、この店の料理長は漢字違いなんだけど荒井さんで、下の名前が孝明。最初、2代目かと思いましたが10年修業して、そのあと神楽坂のセカンド店を任されていたそうです。その時に荒井さんが本店ではやっていないことを、と考えた〆の「天婦羅版TKG」がめちゃくちゃ旨いんですよ。卵の黄味だけ半熟で揚げたものを崩して、小海老のかき揚げと白米に絡めて食べるんです。
中田 美味しそうですね。
小山 『CITY CLUB OF TOKYO』ってカナダ大使館の地下にありましたよね?
見城 4年くらい前に銀座に引っ越して、さらに移転リニューアルしてものすごく豪華になりました。『Wakiya』出身の料理長の中華とか、他のお店も全部美味しい。会員じゃなくても入れるお店もありますよ。
秋元 『天孝』は会員でなきゃ予約できないんですか?
見城 はい。しかも5席しかないから予約至難ですが、今度みんなで一緒に行きましょう!
この記事はGOETHE 2025年9月号「特集:陶酔レストラン ゲーテイスト2025」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら