国内外の旅行者や美食家を迎える都会のラグジュアリーホテル。この夏開業した最新ダイニングの料理はモダンで身体にやさしく、人生という旅の疲れを癒やしつつパワーをチャージしてくれる。今回は、フォーシーズンズホテル大阪の「江南春(ジャンナンチュン)」をご紹介。【連載 仕事に効くレストラン】
大阪の街並みを一望するラグジュアリーなレストラン
歴史と文化が息づく水都・大阪の堂島に2024年8月に開業したフォーシーズンズホテル大阪。その37階の「江南春」は、現代的かつ本格的な広東料理のレストラン。
シックな廊下を抜けると、店名の“春”にちなんで花をモチーフに取り入れた空間と、大阪の高層ビル群を一望するダイナミックな景色が視界に現れ、ラグジュアリーホテルらしい華やぎに包まれる。
香港出身の総料理長レイモンド ウォン氏が得意とするのは、水都にふさわしい広東の魚介料理。スペシャリテの「黄金色に輝く蟹の甲羅詰め」は、甲羅いっぱいに詰まったタラバ蟹の旨みと玉ねぎやココナッツミルクの甘みが調和したグラタンのようなひと皿。蟹は身体を冷やす特性を持つ食材のため、身体を温めるしょうがのゼリーを添えるなど、コースの根底には中国の食養生の知恵も。
香港の漁師料理をアレンジした「ガーリックと唐辛子の車海老揚げ」は、新鮮な車海老とガーリック風味のパン粉が抜群の相性だ。
北京ダックやクリスピー・ピジョンなどの焼物はオープンキッチンの専用オーブンで焼き、客席で切り分け提供。洗練されたプレゼンテーションも、美味とともに思い出に刻まれる。
江南春/ジャンナンチュン
住所:大阪府大阪市北区2-4-32 フォーシーズンズホテル大阪 37F
TEL:06-6676-8591
営業時間:12:00〜L.O.15:00、18:00〜L.O.21:00
定休日:月・火曜
座席数:56席、半個室2室、オープンキッチンつき個室1室(室料¥60,000)
料金:ランチコース¥13,800〜、ディナーコース¥23,800〜