会員制とは、仕事場と家庭以外の“拠点”であり“サードプレイス”、そして、そこは人生を間違いなく豊かにしてくれる。いい大人たるもの持っておきたい、それが現代における最新のメンバーシップだ。今回は、「NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSA(ノット ア ホテル エクスクルーシブ 浅草)」を紹介する。【特集 会員制という愉悦】
1日1組限定の秘密の隠れ家
浅草、古い家具店の看板がかかったコンクリート建築の扉を開けると、天井・床・壁に木の温もりを感じる空間が広がる。3階吹き抜け、見上げれば螺旋階段が緩やかな弧を描き、吹き抜け部分から垂れ下がった6mのスピーカーからは、穏やかな音楽が聞こえてくる。
「NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSA」は1日1組限定、中華「桃仙閣」の林亮治オーナーが手がけるプライベートダイニングだ。
伊勢海老の蒸し焼きや、店でも人気の毛鹿鮫(もうかざめ)のフカヒレなど、季節ごとに味わいを替える約10品のコース料理を、300種類以上揃えるワインと一緒にゆっくりと食すことができる。もともとアラカルトで好きなものを好きな量で楽しめるのが「桃仙閣」。コース料理といっても「炒飯が食べたい」「餃子がもっと欲しい」などのリクエストにも応えてもらえる。
フロアは1階から3階まで貸し切りだから、50名が集まった大規模な食事会を開いた人もいるそう。
「召し上がっていただくのは中華ですから、円卓を囲むような集いの場所として、この空間を設(しつら)えました」と林オーナーが話すように、1階と2階にはそれぞれ円形のテーブルがあり、3階はリビングになっている。
この場所を利用できる権利を持つのは、NOT A HOTELで物件を購入したオーナーだけ(※オーナーと一部のメンバーシップ保有者が利用可能)。食事以外にも、2次会で仲間とお酒を楽しむラウンジとして利用したり、3階に設けられたカラオケで熱唱したり、仕事の打ち合わせスペースとして使用することも可能。この広い空間を、家族や仲間と独占して思い思いに過ごせる。
現在、宮崎県青島と那須に完成している物件を、ホテルのように快適に、別荘のようにプライベートに日々利用しているNOT A HOTELのオーナーたち。さらに今後は、群馬県みなかみ、北軽井沢や石垣島など全国各地にその拠点は広がる予定だ。
そんなリゾートを楽しみ尽くしている大人たちが、東京で人知れず利用しているのが、この場所というわけ。都会の喧騒のなか、かつて家具店だったというその建物の外装からは、こんな静謐な空間が広がっているとは夢にも思わない。
ここはオーナーたちの秘密の隠れ家なのだ。
NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROO
NOT A HOTELのオーナーは、東京・広尾にある「NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROO」も、ラウンジとして利用可能。
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NOT A HOTELで物件を購入すると使えるようになる。すべての物件オーナーが対象。1棟購入や、年間10日からのシェア購入などライフスタイルに合わせて購入可能。オーナーはASAKUSA、HIROOのほか、トレーラーハウス「ANYWHERE」も利用できる(NOT A HOTELの詳細は関連記事を参照)。
NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSA/ノット ア ホテル エクスクルーシブ 浅草
ASAKUSA、HIROOともに住所・TEL非公開
この記事はGOETHE2023年10月号「総力特集:会員制という愉悦」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら