GOURMET

2023.09.13

NOT A HOTELオーナーだけが使える、特別な会員制プライベートダイニングに潜入

会員制とは、仕事場と家庭以外の“拠点”であり“サードプレイス”、そして、そこは人生を間違いなく豊かにしてくれる。いい大人たるもの持っておきたい、それが現代における最新のメンバーシップだ。今回は、「NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSA(ノット ア ホテル エクスクルーシブ 浅草)」を紹介する。【特集 会員制という愉悦】

NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSAの林シェフ
この日は林亮治オーナーがキッチンに立ち料理を提供。空間デザインは建築家の中村圭佑氏が手がけた。

1日1組限定の秘密の隠れ家

浅草、古い家具店の看板がかかったコンクリート建築の扉を開けると、天井・床・壁に木の温もりを感じる空間が広がる。3階吹き抜け、見上げれば螺旋階段が緩やかな弧を描き、吹き抜け部分から垂れ下がった6mのスピーカーからは、穏やかな音楽が聞こえてくる。

「NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSA」は1日1組限定、中華「桃仙閣」の林亮治オーナーが手がけるプライベートダイニングだ。

伊勢海老の蒸し焼きや、店でも人気の毛鹿鮫(もうかざめ)のフカヒレなど、季節ごとに味わいを替える約10品のコース料理を、300種類以上揃えるワインと一緒にゆっくりと食すことができる。もともとアラカルトで好きなものを好きな量で楽しめるのが「桃仙閣」。コース料理といっても「炒飯が食べたい」「餃子がもっと欲しい」などのリクエストにも応えてもらえる。

フロアは1階から3階まで貸し切りだから、50名が集まった大規模な食事会を開いた人もいるそう。

「召し上がっていただくのは中華ですから、円卓を囲むような集いの場所として、この空間を設(しつら)えました」と林オーナーが話すように、1階と2階にはそれぞれ円形のテーブルがあり、3階はリビングになっている。

この場所を利用できる権利を持つのは、NOT A HOTELで物件を購入したオーナーだけ(※オーナーと一部のメンバーシップ保有者が利用可能)。食事以外にも、2次会で仲間とお酒を楽しむラウンジとして利用したり、3階に設けられたカラオケで熱唱したり、仕事の打ち合わせスペースとして使用することも可能。この広い空間を、家族や仲間と独占して思い思いに過ごせる。

NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSAのダイニングテーブル
2階は10人が座れるダイニングテーブル。螺旋階段中央からつながる特注のスピーカーは各階ごとに音量調節が可能。会話を楽しみたい階と、音楽に浸りたい階で分けることもできる。
NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSAのリビング
3階のリビングにはカラオケも用意されている。

現在、宮崎県青島那須に完成している物件を、ホテルのように快適に、別荘のようにプライベートに日々利用しているNOT A HOTELのオーナーたち。さらに今後は、群馬県みなかみ北軽井沢や石垣島など全国各地にその拠点は広がる予定だ。

そんなリゾートを楽しみ尽くしている大人たちが、東京で人知れず利用しているのが、この場所というわけ。都会の喧騒のなか、かつて家具店だったというその建物の外装からは、こんな静謐な空間が広がっているとは夢にも思わない。

ここはオーナーたちの秘密の隠れ家なのだ。

NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROO

NOT A HOTELのオーナーは、東京・広尾にある「NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROO」も、ラウンジとして利用可能。

NOT A HOTEL EXCLUSIVE HIROOのリビング
インテリアデザイナーでアートコレクターのWonderWall®片山正通氏がディレクションを手がけた空間には、ジョナサン・モンクをはじめとする数々のアートが飾られている。
憩いの場にしたり打ち合わせの場所として使用する会員が多い。

▶︎ Become a Member
NOT A HOTELで物件を購入すると使えるようになる。すべての物件オーナーが対象。1棟購入や、年間10日からのシェア購入などライフスタイルに合わせて購入可能。オーナーはASAKUSA、HIROOのほか、トレーラーハウス「ANYWHERE」も利用できる(NOT A HOTELの詳細は関連記事を参照)。

NOT A HOTEL EXCLUSIVE ASAKUSA/ノット ア ホテル エクスクルーシブ 浅草

ASAKUSA、HIROOともに住所・TEL非公開

【特集 会員制という愉悦】

この記事はGOETHE2023年10月号「総力特集:会員制という愉悦」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=筒井義昭

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