一世を風靡した実力派シェフが新しい舞台に立った。日本の選りすぐりの食材そのものの個性、香りを生かした軽やかかつ華のあるモダンチャイニーズの最先端を体験したい。今回は、東京・麻布台の「虎景軒(フージン)」を紹介する。【連載 仕事に効くレストラン】
中国料理一筋の実力派シェフによる、極上モダン中華
2024年3月、アマンの姉妹ブランド、ジャヌの世界初となるホテル「ジャヌ東京」が麻布台ヒルズにオープンした。アマンの心地よい静寂とは対照的に、活気に溢れ、「つながり」「インスピレーション」「探究心」がコンセプト。館内のどのレストランでもこの画期的なホスピタリティが体現されている。
この『虎景軒』では、ライヴキッチンから聞こえてくる鍋の音、食材の香りなど中国料理店ならではの醍醐味を味わえる。131席という規模の店内はランチもディナーも、さまざまな国籍のゲストで埋まる盛況ぶり。スタッフはもちろん、ゲスト同士も笑顔でつながり、歓びを分かち合う高揚感に満たされる。
厨房で指揮を執る山口祐介氏は、小学生の頃からラーメンもスープから手作りにしていたという根っからの料理好き。16歳から中国料理ひと筋に研鑽を積んできた知識と敏腕に加え、ホテル内の別ジャンルのシェフと関わる機会も多く、「今まで使ってこなかった食材、スパイスなども取りこみ、モダンにブラッシュアップしています」と語る。
コースも用意されているが、60を超えるアラカルトから気になるものを選びシェアするのが、この店らしい楽しみ方だ。
虎景軒/フージン
住所:東京都港区麻布台1-2-2 ジャヌ東京5F
TEL:050-1809-5550
営業時間:11:30~L.O.14:30、17:30~L.O.21:30
定休日:無休
座席数:テーブル88席、カウンター17席、個室4部屋(2~10名)
料金:ランチコース¥6,600~、ディナーコース¥18,000~ アラカルト多数