キャンプ用品メーカー、コールマンの日本法人を率いる、ニューウェルブランズ・ジャパン 職務執行者 兼 社長の中里豊氏。休日はキャンプをしに海や山に出かけるという中里氏が寵愛する、一押しのキャンプ飯を紹介してもらった。
コールマンブランドの責任者が幼少期から惚れこむ、ご飯のお供はキャンプ飯にも最適
キャンプ用品市場でトップクラスの人気を誇る「コールマン」を扱うニューウェルブランズ・ジャパン。職務執行者 兼 社長を務める中里豊氏は、子どもの頃から日本やアメリカのアウトドア文化に触れ、その魅力を体感してきた。
「父が転勤族だったので海外の田舎に暮らしたこともありました。山や森が遊び場という環境のなかで育ったこともあって、自然を近くに感じると心身がリラックスするんです」
いまもオフの日は家族や友人とキャンプに出かけることがライフワークのひとつ。日常を少し離れてゆっくり過ごす時間は何にも代えがたいと話す中里氏に、キャンプでも重宝するご飯のお供について聞いてみた。
「自然を身近に感じながら食やお酒を楽しむのもキャンプの醍醐味ですが、僕は準備や調理に時間をかけるよりも、仲間と語らうなかでその人となりを知ることを大切にしたいと思っています。キャンプでのごはんは“タイパ”を重視して、相手との対話に浸りたい。そうした意味でも、気軽につまめる瓶詰はすごく重宝します」
キャンプではお酒のおつまみとして、自宅ではご飯のお供として活躍する瓶詰めを持つことが、中里流の楽しみ方だ。
中里豊氏の究極のご飯のお供
1.さけ茶漬/加島屋
子どもの頃から、ご飯のお供の定番!
信濃川や阿賀野川で獲れる鮭や鱒などの塩干物を扱う店として、安政2年(1855年)に創業した「加島屋」。いまでは全国にその名を知られる“新潟生まれの老舗の味”のなかでも、鮭を使った商品は老若男女を問わずに人気だ。
「僕の母が新潟出身で、さけ茶漬は子どもの頃からご飯のお供の定番。いわば故郷の味ですね。鮭ほぐし製品のなかでもしっかりとした味わいを感じられます。自分が家庭を持つようになったいまも、変わらず、我が家のご飯のお供です。キャンプの時には、さけ茶漬にオクラと海苔をお好みで合わせて丼にするのがお薦めです!」
2.焼き牡蠣のオイル漬/加島屋
照焼にしたふっくら大粒の牡蠣はキャンプ飯のお供にも最高
瀬戸内海で生まれた牡蠣を照り焼きに。菜種サラダ油でしっとりと仕上げた大粒の牡蠣は、ごはんはもちろん日本酒やワインのお供にも。濃厚なコクがありながら、後味はさっぱりしているのも人気の理由。
「筋金入りの『加島屋』ファンとしては、焼き牡蠣のオイル漬もはずせませんね(笑)。大ぶりの牡蠣はまったく雑味がなく、旨みが濃厚で何度食べてもしみじみ美味しい。いままでいろいろな牡蠣の瓶詰めを食べましたが、やはりこれにはかないません。焚き火をするときはそのまま上にフライパンを置き、簡単に切った野菜にオイル漬けの油をかければ、ちょっと気の利いたつまみにもなります。僕にとって『加島屋』の瓶詰は、日常の食卓にはもちろん、キャンプ飯では“タイパ”をかなえてくれる究極のごはんのお供です」