連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第98回は、カルティエ「ファバージ Ref.78101 LM」を取り上げる。

コンディションも特筆すべき極上品
スクエアケースのサイドラインがトノー型を描いたカーブしているデザインから、スクエアインクレイブとも呼ばれている、カルティエの珍しいフォルムウォッチ「ファバージ」。レクタンギュラーケースの「タンク ルイ カルティエ」とは一線を画す、丸みを帯びた独特のケースデザインのが特徴だ。
今回紹介するのは、その中でも大変珍しいヨルダン王室の別注品。
文字盤の12時位置には、ヨルダンの王冠マークとアラビア語でカルティエと入る。6時位置にはフランス語でカルティエのロゴが綴られている。
驚くべきはコンディションでデッドストックに近い状態だという。レザーストラップも当時のものだと思われる。付属品には、ペーパー、外箱、内箱、冊子などが付く。
こちらの個体は偶然出てきたものであって、狙って探し出せるような代物でないことは確かだ。次のチャンスを逃さないようにこまめにチェックしたい。
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