連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第92回は、ロレックスの「エアキング Ref.5504」を取り上げる。

まず市場に出てこない“トロピカルダイヤル”
ロレックス史上最も古いペットネームを持つ、1945年に誕生した「エアキング」。
歴代モデルのなかでヴィンテージウォッチの「エアキング」として有名なのが、「Ref.5500」。1950年代後半から1988年あたりまで製造され、シンプルなデザインと34mm径の小ぶりのサイズが人気のモデルである。
「Ref.5500」にはいくつかの派生モデルが存在するが、通称“ビッグエアキング”と呼ばれている「Ref.5504」もそのひとつだ。
製造期間は約2年と言われており、ケースサイズは「Ref.5500」よりも一回り大きな36mm。その中でもブラックのミラーダイヤルは希少性が高い。
今回紹介する1958年製の個体はブラウンチェンジした“トロピカルダイヤル”で、このモデルではまず見かけることがない。それほど希少価値がある。
2度とお目にかかることができないかもしれない“トロピカルダイヤル”の「エアキング Ref.5504」。手に取ってみる価値は十分あるだろう。
問い合わせ
アフタ http://after.llc/