“欲深い”人ほど、能動的かつ積極的に行動するので毎日が充実している。つまり欲望の数だけ人生は色濃くなるのだ。時計とは人生を彩るもの。だからこそ欲望を満たしてくれる、刺激的で美しい時計が必要なのだ。美顔時計編。【特集 欲望をブーストする高級腕時計】
時計を眺めるひと時が楽しい「美顔時計」
多忙なビジネスパーソンの場合、時計を見るのは時間に追われている時が多い。しかし、好きな時計をしかめっ面で睨みつけるというのは本末転倒。逆に緊張した局面でも心を和ませられる時計を選ぶというのが正しい考え方ではないか?
これらの時計たちは、どれもが時刻以上の情報をダイヤルで表現している。針や機構の動き、あるいはメゾンの哲学などがこの小さなダイヤルの上で語られているのだから、笑顔で眺めたいし、その余裕を持って仕事に臨みたいものである。
1.シャネル|J12 クチュール
マスターピース「J12」に、メゾンの原点であるクチュールの世界を取り入れた。時分針がハサミ、秒針は縫い針、ベゼルの目盛りはメジャー。ちょっとした遊び心を加えるだけで、マドモアゼルの世界を表現する創造力は見事だ。数量限定。
2.H. モーザー|ストリームライナー・コンセプト ミニッツ リピーター トゥールビヨン
アクアブルー フュメ エナメルのダイヤル、フライングトゥールビヨン、そしてミニッツリピーターのゴングとハンマー。どれもが主役級だが、すべてがひとつのダイヤル上に集合し、美しく調和。ロゴはなくても、H. モーザーだとわかる。それだけ強い顔なのだ。世界限定50本。
3.レゼルボワール|390ファストバック
1967年製のアメリカンマッスルカーのメーターがモチーフの、複雑機構ウォッチ。240度のレトログラードミニッツと、6時位置のジャンピングアワーで時刻を表示する。眺めること自体がとても楽しい時計だ。カラーバリエーションは、グリーン、ブルー、ブラックの3色展開。
4.ウルベルク|UR-150 SCORPION TITAN
アワー・サテライトのディスクの時表示と、巨大なレトログラード式の分針を組み合わせて時刻を表現する、新開発のサテライトコンプリケーションシステムを搭載。その精密かつ蠱惑的な動きは、機械芸術の最高到達点ともいえるだろう。世界限定50本。
この記事はGOETHE 2025年1月号「特集:欲望をブーストする高級腕時計」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら