“欲深い”人ほど、能動的かつ積極的に行動するので毎日が充実している。つまり欲望の数だけ人生は色濃くなるのだ。時計とは人生を彩るもの。だからこそ欲望を満たしてくれる、刺激的で美しい時計が必要なのだ。ユニセックス編。【特集 欲望をブーストする高級腕時計】
思いのまま選びたい「ユニセックス」
ここ数年、ファッション関係者を中心に、小ぶりの時計を好む男性が増えてきた。その一方で女性は、本格機械式時計への興味の高まりとともに、やや大きめな時計を好む人が増えている。男性は小さく、女性は大きく。その結果生まれたのが、ユニセックスウォッチだ。
今ではサイズ展開を増やして、ユーザーに好きなサイズを選んでもらうブランドも増えている。これがメンズウォッチであれがレディスウォッチ、というように勝手に線引きするのではなく、好きに選ぶ時代なのだ。
1.エルメス|エルメス カット
流れる時を楽しむための時計をつくり続けるエルメスの新作は、ラウンドケースのサイドを少し“カット”して、新しいデザインを創造した。リューズを1時30分位置に移動させて、フォルムの美しさを強調している。ケース径は36mmなので、男性でも十分楽しめるボリューム感だ。
2.アントワーヌ プレジウソ ジュネーブ|シエナ
天才時計師アントワーヌ・プレジウソが、イタリアの古都シエナにあるマンジャの塔の時計からインスピレーションを得た時計。装飾的な時分針と優雅なインデックスを持ち、ダイヤルはマザー・オブ・パール。小ぶりなのでシェアウォッチとしても楽しめる。
3.タサキ|カオス
パールジュエリーの名門ながら、前衛的なデザインで人気を集めるTASAKI。この時計は、デザイナーのフィオナ・クルーガーが手がけた時計で、混沌とする世界を表現した。カットされたダイヤルからも、美しいムーブメントの姿が見える。男女を問わず、好きか否かで語る時計なのだ。
この記事はGOETHE 2025年1月号「特集:欲望をブーストする高級腕時計」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら