“欲深い”人ほど、能動的かつ積極的に行動するので毎日が充実している。つまり欲望の数だけ人生は色濃くなるのだ。時計とは人生を彩るもの。だからこそ欲望を満たしてくれる、刺激的で美しい時計が必要なのだ。男の赤系モデル編。【特集 欲望をブーストする高級腕時計】
多様性の時代を語る「男の赤系モデル」
もはや時代遅れの話かもしれないが、男性は寒色系を好み、女性は暖色系を好む傾向にあるといわれる。時計の世界でもそういった観点からデザインが行われてきたが、ここ数年は暖色系のメンズウォッチが一気に増加。色の種類もさまざまで、その背景に隠れているメッセージや物語も異なる。しかし、時計選びで大切なのは“好きなものを選ぶ”ことであり、そこには当然、色も含まれる。
むしろ、男こそ赤い時計に挑むほうが、今という時代の空気に合っているのかもしれない。
1.モンブラン|モンブラン アイスシー オートマティック デイト
登山や山岳文化を時計で表現するモンブランにとって、ダイバーズウォッチの舞台は氷河や氷河湖である。この深い赤は、氷河を照らす赤い夕陽をイメージしており、ダイヤルはグラテボワジという技法で装飾し、光の印象を再現。ブラックのベゼルが全体を引き締めている。
2.グランドセイコー|SBGY035
スプリングドライブムーブメント「キャリバー9R」の誕生20周年を記念する限定モデル。生産拠点である長野・塩尻から見える秋の穂高連峰が朝日に照らされる様子や紅葉をイメージしたという、深い赤が特徴的な1本だ。
3.ゼニス|デファイ スカイライン ピンク エディション
世界中の乳がん患者を援助する非営利団体、スーザン G. コーメン®とのコラボレーションモデルで、売り上げの20%を寄付。華やかな高性能ウォッチの美しいメタリックピンクのダイヤルには、愛と支援の気持ちが詰まっているのだ。
4.ロンジン|ロンジン レジェンドダイバー
2時位置のリューズで操作するインナーベゼル式を搭載しており、30気圧防水のタフな時計ながらフレームが細くてすっきりエレガントな雰囲気。ダイヤル色には、時計界では珍しいテラコッタを採用した。他にはない味わいがあり、1959年のモデルをルーツとするデザインとも好相性だ。
この記事はGOETHE 2025年1月号「特集:欲望をブーストする高級腕時計」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら