スイスのジュネーブにて、4月に開催された世界最大級の高級時計見本市「ウォッチズ アンド ワンダーズ」。そこで発表された最新モデルから、2024年の時計界のトレンドを読み解け! 今回はトゥールビヨン編。
1.ジャガー・ルクルト
デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル
2系統の輪列と動力を持つ三軸回転のトゥールビヨン
動力系統を時刻表示と付加機構で分け、安定的に時計を動かす「デュオメトル」が17年ぶりにリニューアル。三軸回転トゥールビヨンに、永久カレンダーを組み合わせた独創的な1本だ。世界限定20本。
2.ピアジェ
アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン
極薄ウォッチに対する矜持をこめたトゥールビヨン
ピアジェは時計部門の創業以来、薄型ウォッチへのこだわりを持ち続けている。この時計では、フライングトゥールビヨンでありながらケース厚が2mmという、超極薄を実現した。
3.エルメス
アルソー デュック・アトレ
これがエルメス流のハイコンプリケーション
ほぼセンターに3軸回転するトゥールビヨンを搭載。ミニッツリピーターのゴングは音叉(おんさ)型で、ハンマーは馬の形。ムーブメントは馬車をイメージしたデザイン。すべてが美しい時計である。世界限定24本。
4.グランドセイコー
マスターピースコレクション Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン
最高峰モデル「Kodo」の第2弾は夜明け前の空をイメージ
夜明け前の闇に淡い光が差す「薄明(はくめい)」をイメージ。穴石にはブルーサファイアを用いることで、ダイヤル全体の色のトーンを揃えている。世界限定20本。
5.ロジェ・デュブイ
オルビス イン マキナ
技術と美意識が調和したセントラルトゥールビヨン
中心部にフライングトゥールビヨンを設置。時刻表示は3つの円形(オルビス)パーツが担い、中心から秒表示、分表示、時表示となる。重層的な構造の逸品だ。世界限定88本。