連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第42回は、ロレックス「オイスター パーペチュアル デイト Ref.1500」を取り上げる。
ブラックからブラウンに美しくエイジングした“トロピカルダイヤル”
近年、ヴィンテージロレックス界隈で最も盛り上がっているトレンドは、“トロピカルダイヤル”だ。
“トロピカルダイヤル”とは、経年変化によってダイヤルがブラウンに変色したモノを指す。しかし、単純に「ブラウン化すればいい」といった類の話ではなく、明らかに劣化しただけのような状態の時計は、評価の対象に含まれない。
評価されるのは、あくまで美しく変色した個体に限られる。状態が良ければ、相場価格の実に2倍以上のプレ値がつくことも珍しくはない。
今回紹介する、ロレックス「オイスター パーペチュアル デイト Ref.1500」は、そんな美しい“トロピカルダイヤル”の典型例である。
この時計の“トロピカルダイヤル”は、ブラックの“ミラーダイヤル”がブラウンに変色したモノ。そもそも、「オイスター パーペチュアル デイト Ref.1500」の“ミラーダイヤル”自体の数が少なく、それが“トロピカルダイヤル”ともなれば希少性は遥かに増す。
注目すべきはダイヤルのコンディションだ。ここまできれいに“ミラーダイヤル”特有の艶感を残した、美しいエイジングの時計はなかなか出てこない。
今やヴィンテージロレックスの醍醐味のひとつにもなっている、“トロピカルダイヤル”。ぜひ手にしてみてはいかがだろうか。
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