連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第35回は、ロレックス「エクスプローラーⅡ Ref.1655」を取り上げる。
レトロな雰囲気満載! ヴィンテージロレックスの人気モデル
冒険家のためのツールウォッチ、初代「エクスプローラー」の発表から18年後の1971年に「エクスプローラーⅡ Ref.1655」は誕生した。
ケースは36mmから40mmにサイズアップし、ベゼルには独自に開発した24時間表示を搭載。時針と分針にペンシルハンド、秒針はストレート針(後期モデルはドット針に変わる)、そして大きな三角形の24時間針は、オレンジを大胆に採用している。
今回紹介する「エクスプローラーⅡ Ref.1655」の2本は、リューズガードの形状が丸く小さいのが特徴。これは初期のケースのみに見られるデザインである。
また、「エクスプローラーⅡ Ref.1655」には、マーク1〜5のダイヤルが存在する。今回の2本は初代「エクスプローラーⅡ」の最初のダイヤル、“マーク1ダイヤル”だ。
オリジナルマーク1はROLEXのロゴと王冠マークが5種類のなかで最も小さく、王冠マークはキュートでROLEXフォントもクラシカル。コレクター間では、このマーク1ダイヤルと初期ケース、そしてストレート秒針の組み合わせが珍重されていて人気で高価だ。(今回のモデルは共にマーク1ダイヤル)
付属のブレスレットも巻きブレスが装着されていて、オリジナリティーの高さが伺える。オリジナリティーが大きな価値の違いとなって現れるだけに、そこもしっかりと見ておきたいポイントだ。
「Ref.1655」の初期モデルは人気が安定して高く、それはすなわち資産価値としても大変優れていることを意味する。
唯一無二のデザインと資産としての揺るぎない価値。これもまたヴィンテージロレックスならではの魅力なのである。
問い合わせ
エンツォショップ www.enzo-shop.com/