連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第34回は、ロレックス「ミルガウス Ref.1019」を取り上げる。
ヴィンテージ感と実用性を併せ持つ「ミルガウス」のセカンドモデル
ヴィンテージロレックスの市場において、特異な耐磁時計「ミルガウス」は常に注目を集めるモデルだ。
「ミルガウス」とは、フランス語で1000を記す「ミル」と磁束密度の単位「ガウス」にちなんで名付けられた造語である。
ファーストモデル「Ref.6541」は、1956年に発表。製造期間が1960年初頭までと短いため希少性が高く、かついくつものバリエーションがあったことから、完全なコレクターズアイテムとなっている。
今回紹介する「Ref.1019」は、「ミルガウス」のセカンドモデルにあたる。
「Ref.6541」とは異なり、製造期間が1964年~1988年と20年以上もあり、現存する個体も多い。ダイヤルは、ブラックとシルバーの2種類がある。
1980年製の後期モデルは、縦にラインが入るサンレイ仕上げのダイヤルと、39mm径のケースサイズが特徴だ。
ファーストモデルと同様、高次元の耐磁性能を実現するために、ケースの内側には軟鉄のインナーケースを搭載。限りなく現行モデルに近い感覚で着用できることが、このモデル最大の魅力となっている。
また、コンディションにも優れており、洗練された佇まいを持つことから幅広いファッション、シーンでの活躍が期待できるだろう。
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