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2025.01.16

40代からのソフト老害、ビジネスセックスレス…鈴木おさむのマネジメント論【まとめ】

2024年3月31日をもって、32年間続けてきた放送作家業と脚本業を辞めることを表明した鈴木おさむ。著書『仕事の辞め方』の一部を再編集して紹介した記事をまとめてお届け! ※2024年1月掲載記事を再編。

鈴木おさむ『仕事の辞め方』【まとめ】

1.鈴木おさむ「僕も老害になっていた」。40代からのソフト老害とは

ソファーに座っている鈴木おさむ

僕は「老害」による被害者側だとずっと思ってきました。

でも、この一年はそうでもないと思っています。

老害は60代、70代の話ではない。40代から老害を与える加害者側に立っている人もかなり多い。

事の始まりは、とあるYouTube チャンネル。『街録ch』という人気チャンネルをご存じでしょうか?

三谷三四郎というテレビディレクターが町中で、とんでもない人生を経験した人たちにインタビューするもので、これがとてつもなくおもしろい。

三谷Dは、元々お昼の番組『笑っていいとも!』のADさんで、そのあとディレクターになり、僕もいくつか番組を一緒にやっていたことがある。

三谷Dが、テレビから少し離れて、『街録ch』を始めてヒットし始めたときに、嬉しくて電話した。「良かったな、三谷」と言っても、なんかノリが悪い。あんまり嬉しそうじゃない。

その理由が一年後にわかった。

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2.島田紳助の引退とマツコのブレイク、SMAP森の脱退…「自分にも代わりはいる」

横を向く鈴木おさむ

芸能界での「代わり」の話をしましょう。

2011年、東日本大震災から5ヶ月後。夜22時から行われた異例の記者会見。会見したのは、当時、超人気司会者の島田紳助さんでした。

まさかの引退会見でした。引退理由はわざわざここでは書きませんが、日本中が驚きました。レギュラー番組を多数持ち、全てが人気番組。なのに突然の引退。

テレビ界がパニックになりました。明石家さんまと島田紳助。ノリにノっていた超人気司会者の一人が突如芸能界からいなくなる。

テレビ界は宝を失い、「もうテレビがおもしろくなくなってしまう」と思った人も少なくなかったでしょう。

でも、この年からある人がテレビ界で、注目を集めていきます。コメンテーター出演はしていましたが、自分の冠番組を持ち始め、大きくブレイクしていく。

それがマツコ・デラックスさんです。

マツコ・デラックスさんは、島田紳助さんがいなくなった後くらいから、その存在感を増していきました。

結果、レギュラー番組を多数抱えるテレビ界の新たな宝となったのです。

島田紳助さんがいたとしても、マツコ・デラックスさんは売れていたという人もいるかもしれません。

ですが、僕はそうは思いません。

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3.「ビジネスセックスレスは、仕事を辞めるサイン」鈴木おさむ

鈴木おさむ

なぜ「楽しい」と思ってこなかったのか?

それは、僕が23歳の時から20年以上お仕事をさせていただいたSMAPと、そのマネジメントをされていた飯島さんの存在が大きい。

僕がSMAPの皆さんとお仕事をさせていただくようになってから、グループはただただ巨大になっていく。その仕事をしていく上で振り落とされたくないと思って必死でした。

目の前の仕事を全力でこなしていくのに一生懸命。与えられる仕事は、自分がいつも着ている服よりちょっと大きいサイズという感じで。その服を「いつも着てますよ」風の顔して着る感じ。本当はその仕事を与えられて、自分のサイズに合ってないのに、合ってるフリしてやって、結果を出していくしかなかった。

そして20代のうちから、自分がおもしろいと思ったものを世の中に発信していくことが出来るのは「嬉しい」ことではあるのですが、その場合は責任を問われます。

だから楽しんでいる時間はなく、常に「緊張していた」のだと思います。

マネジメントの飯島さんは、絶対に妥協をしません。飯島さんは、若くておもしろいと思う人をピックアップするのがとてもうまくて、チャンスを与えられた方は嬉しいし、頑張る。

結果、成功して、その人がその分野でトップになっていくことが多い。

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4.なぜ、40代はしんどいのか? 放送作家・鈴木おさむが気づいたこと

鈴木おさむ

30代で、放送作家としては打席に立つ回数が増えたことにより、ホームランを打つ回数も増えていきました。

映画『ONE PIECE FILM Z』も大ヒットしたりして、自分の仕事の幅も広がっていきました。

が、やはり、40代は自分の中で不安でした。

30代は自分が大きなものを背負って仕事しているつもりでしたが、ふと気づくとそんなことはない。

30代で成功したことにより、さらなる大きなチャンスを頂けたりするのですが、そうなると、そこで自分の限界を知ることになります。

テレビで言うと、番組単位で自分が思ったことを発言していましたが、テレビの世界でもどこでも、上には上がある。

決定権のある人が50代どころか、60代、70代であることを知り、様々な「事情」も知っていくことになります。

30代の時には見えなかった大人の事情が見えてくる。30代の時には気にしなくてよかった「大人の事情」を気にしなきゃいけなくなる。

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5.職場に“嫌いな人、苦手な人”は何人いる? 仕事の辞め時サインとは

鈴木おさむ

以前、自分が監督した映画を編集する際に、マーケティングをしようということになり、仮編集したものを一般の女性30人に見てもらい感想を聞くことにしました。

その際、マーケティング担当の女性が、映画を見終わった後にこう聞いたんです。「この映画、好きでしたか? 嫌いでしたか?」……ではなく「この映画、好きですか? 苦手ですか?」と。

その時になるほどと思いました。「好き」「嫌い」という二択で考えると、答えるのは難しい。かといって「好き」「普通」「嫌い」で聞いて「普通」が多くてもマーケティングにならない。

なので、この「苦手」という言葉はとても絶妙だなと思いました。

そこで、仕事の上での「苦手」について考えてみましょう。

自分にとって仕事で「嫌い」なのではなく「苦手なこと」って何かな? と考える。

僕も結構ある。

そして、今度は、仕事で「苦手な人」って誰がいるかなと考える。

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6.鈴木おさむ「仕事を辞める」。妻・大島美幸の反応は?

鈴木おさむ

本当に辞めると自分の中で決めた後で大切なのは、辞めることを人に話す順番です。

辞めると覚悟するまでいったわけです。でも、話す順番を間違えると、その気持ちが揺らいだりして、自分の人生が見えにくくなります。

では、どういう順番で言ったらいいのか?

結婚している方は、まずは妻や夫といった、家族からというのが大事だと思います。

僕は、本当に辞めると決めてから、その思いをやはり最初に妻に伝えました。

妻が大反対したら辞めることをやめていたかもしれません。

僕の場合は、「大事な話があるんだ」みたいなことはせず、息子が学校に行ってから、「あのさ、放送作家を来年、辞めようと思うんだけど」とさらっと伝えました。

妻の最初の反応は「おせーよ」でした。意外にももっと早く言い出すと思っていたそうなんです。そして「すごくいいじゃん!」と。そう言ってもらえると思っていました が、想像以上にいい反応でした。

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TEXT=ゲーテ編集部

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