英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第356回。今回は、嵐のラストライブを見た海外ファンのコメント“They were literally my youth.”について。

“They were literally my youth.” 同じ時代を過ごした誰もが共感するフレーズ
嵐のラストライブを配信で見ました。
SNSでは、ラストライブから1週間たった今も「嵐」という言葉をよく見かけます。なんとなく、「海外のファンはどんな反応をしているのだろう?」と思い、海外の掲示板をのぞいてみると、さまざまな投稿がありました。
They were literally my youth.
これはつまり、「彼らはまさに私の青春だった」ということ。
「私の青春だった」という言い方は、特定の曲やアーティストについて話す時によく使われますが、それを英語で言うとこうなるのかと、妙にしっくりきました。
10代の頃、憧れていた先輩が櫻井翔さんに似ているような気がして、やたら櫻井さんのラップを聴き込んだこと。社会人になったばかりの頃、大野智さん主演のドラマ『魔王』にドハマりし、残業から帰って深夜に何度も見返していたこと。30代で親の介護をしていた頃、家族がやっと寝静まった深夜に見る嵐の出演バラエティが癒やしだったこと。
そう思い返すと、確かに私の人生にも彼らがいたのだなぁと、ふと思いました。
特別なファンではなかったとしても、同じ時代を過ごした人なら、どこかしらで嵐のことを“my youth”と言ってもいいのかもしれない。そんなことを思った次第です。
他には、こんな投稿もありました。
I cried so hard. But I am so happy I could properly send them off and spend this wonderful time by their side.
(すごく泣いた。だけど、きちんと彼らを見送ることができて、彼らのそばでこの素晴らしい時間を過ごせたことがうれしい)
send them off は「送り出す」とか「見送る」という意味です。どこかで習ったような気もしますが、これも自分からはなかなか出てきません。さらっとこう使われていると、すごく美しいフレーズだなと思いました。
朝4時に音量MAX!? 掲示板で見つけた愛あるコメント
英語表現としての発見、というわけではないのですが、こんな投稿もあって笑ってしまいました。
full max volume at 4 a.m.
(朝4時に音量MAX)
地域によっては、ラストライブの配信時間が朝方だったのでしょう。突然、異国のアイドルソングで朝4時に叩き起こされたであろうコメント主のご近所さんを想像したら、申し訳ないような、おかしいような気持ちになりました。
ちなみに、配信を見てとても懐かしい気持ちになったので、高校時代の友人に「私が好きだった先輩、櫻井翔に似ていたよね」と話したら、こう言われました。
「昔からあんた、それ言ってたけど、全然似てなかったよ。水を差すようで悪くて、当時は『全然似てない』って言えなかったけど」
どうやら10代の私には、何かしらのフィルターがかかっていたようです。
なんにせよ、いろいろな思い出がよみがえったライブでした。やっぱり嵐は、私にとってもどこかで“my youth”だったのかもしれません。

