「人生100年時代」と言われて久しいが、いかに平均寿命が長くなったとしても時間が有限であることに変わりはない。あらゆる生き方が選択可能な現代。結婚に対するイメージや価値観の多様化も進むなか、最高のパートナーとの出会いを求めるとしたなら…。婚活アドバイザーとしてこれまでに多くのカップルを成婚へと導いてきた『マリーミー』代表の植草美幸さんに、婚活勝者となるための心得を3回にわたって聞く。1回目。

求めるのは、自分の仕事で輝いている女性
婚活という言葉が世間に広く知られるようになったのは、2008年以降のこと。17年の時を経て時代は大きく移り変わったが“令和の婚活”は、どのように変化しているのだろうか。
東京・青山に結婚相談所『マリーミー』を構える婚活アドバイザー・植草美幸さんは、これまでに多くのカップルを成婚へと導いてきた業界屈指のスペシャリスト。年収が億を超える富裕層の顧客も多く抱え、最上の引き合わせのサポートを担ってきた専門家は、婚活市場の変遷をどのように見つめているのだろう。
「コロナ以降、日本人の結婚率は下降傾向にありますが、結婚相談所やマッチングアプリへの登録者数は増え続けています。未婚でひとり暮らしの方は対面で人と会う機会が少なくなり、日常の生活に戻ってもコミュニケーションを取ることに苦手意識を感じているという声もよく聞きます。婚活において有利なのは、やはりコミュニケーション能力が高い方。会話が上手であるのに越したことはないですが、それ以上に相手がなにを望んでいるかを理解しようとする心を持ち、自分の考えや思いを素直に言葉できることが大切です」
植草さんの顧客のなかには、経営者や医師、弁護士など一般的にハイスペックと言われる男性も多いという。結婚相談所に頼らずとも、パートナー探しには苦労しなそうだが…。
「社会的地位が高い男性は、お相手に求める条件もとても細やかです。職業、年齢、容姿、性格に加え、家柄を重視するという方も少なくありません。職業でいうと、ひと昔まえはキャビンアテンダントの人気がとても高かったですが、ここ数年で婚活市場を席巻しているのはアナウンサー。事業に成功している経営者やご自分で開業された医師の多くに共通するのは、お相手の女性にも自分の仕事で輝いていてほしいという思いです。容姿端麗で教養もあるアナウンサーは、現代の富裕層の男性が望む理想の結婚相手。YouTubeやSNSが波及した影響もあって、テレビだけではなくフリーアナウンサーが活躍する場が増えていることもあり、高嶺の花ではあることに変わりはないけれど、少しだけその存在を身近に感じられるようになったというのも人気に拍車をかけている理由かもしれません」
「はじめまして」で女性が見ているジャッジポイント
年収が高く、社会的信用度があるからといって、そうした“理想の相手”と結婚するのは容易ではない?
「女性は男性が想像するよりもシビアな生き物。私が直接アドバイスをさせていただくコースには40~50代の男性も多くいらっしゃいますが、みなさんに条件をお伺いすると20代から35歳くらいまでの年齢の女性を希望されることが多いんです。男性が初婚の場合、ご自分の子どもがほしいという方がほとんどですから、お相手に若さを求めるのはごく自然な考えではありますが、20代というのであればハタチも射程範囲ということになりますよね。
仮に35歳くらいまでのお相手を希望されていても(男性が)実際にお会いになりたいとおっしゃるのは20代後半くらいの方です。もし男性が40歳を超えていた場合、15歳近い年の差がある。ジェネレーションギャップがあるのは仕方がないこととしても、男性側もそれ相応の努力をしなくてはなりませんと私のコースをお選びいただいている方にはお伝えしています」
いくらハイスペックといえども、初見の印象が明暗を分けるのはビジネスにも共通するところ。具体的にどういったところに気を遣うべきなのだろうか。
「一番大切なのは清潔感です。お相手が若い女性である場合に限らず、身だしなみがきちんとしていない男性はその次の段階に進むことは難しい。どんな服を着ていくのがいいかという相談もよく受けますが、最初のお見合いは昔も今も、ホテルのラウンジでお茶をするというのが定番です。そうした場でも浮かないようにジャケット着用はマスト。ブランドよりも自分の身体のサイズに合った服を選ぶことが大切です。パンツの裾が短かったり、シャツの腹部がきつそうだったり、女性はそういう部分をしっかりチェックをしているので、40~50代の方はとくに清潔感と洋服のサイズ感を意識したいですね。自分のことをよく知り、似合うものを身に着けている男性は魅力的に映るものです。
またふくよか過ぎると、健康を心配する女性も多くいらっしゃいます。あとは日本人の女性に薄毛は不人気なので、もしそれがご自分でも気になるという方には治療を受けることもおすすめしています」
理想の相手との成婚にこぎつけるためには、まず自分と真剣に向き合うことと植草さん。どんなにきれいごとを言ったとて、見た目が判断基準のひとつになるのが人間というもの。一見、需要が高そうなハイスペック中年でもシビアな婚活の世界を勝ち抜くには、どうやら日々鍛錬の心を持ち続けるしかないようだ。
※2回目に続く(8/30公開予定)

東京・青山の結婚相談所『マリーミー』代表。高い成婚実績を残す敏腕婚活アドバイザーとしてさまざまなメディアに出演。自身がアドバイザーを務める「植草美幸コース」には富裕層の会員も多数。公式YouTubeも人気。