英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第273回。
高級ブランドのバッグやドレス、ケーキも“adorable”
4年前に、ロンドンでしばらく語学学校に通っていた以来、ヨーロッパには行っておらず、英語の勉強はすっかりやめてしまったものの、また行きたいなぁという気持ちが募っています。
その気持ちが募りすぎて、YouTubeでイギリス人の「ロンドンのデパート、ハロッズ内部をご紹介」みたいなチャンネルばかり見ています。たぶん高級デーパート、ハロッズの公式とはなんら関係なく、勝手に撮影してアップしている、そんな感じのチャンネルですが、それでもまるで自分も一緒にハロッズに行っているような感覚になります。
It's so adorable!
そのチャンネルの中でよく、その女性YouTuberが言うフレーズがこれです。
高級ブランドのバッグやドレスを見た時、デコレーション鮮やかなケーキを見つけたり、クリスマスの煌びやかな飾りを見つけた時なんかにも言っています。とにかく、ずっと「アドーラボー」と言い続けています。
Adorable=かわいい
adoreの「愛する」とか「崇拝する」という意味の動詞は知っていたのですが、このadorableは知りませんでした。
「なにこのバッグ、カワイイ」「このケーキすごくカワイイんですけど」とずっと彼女は言い続けていたようです。まぁそんなようなことを言っている気はしましたけれど。
lovelyやcuteとの違い
「カワイイ」といえば、lovelyとかcuteと使うのかなと思っていたのですが、イギリスの場合lovelyは「いいね」くらいの感じで、別にとくに愛らしくなくても使います。cuteはまさに「カワイイ」という意味ですが、adorableの場合はより「愛がこもっている」ようです。また「小さいもの」に対して使うことも多いようで、「小さくて守りたくなる」「小さくてカワイすぎて愛が芽生えた」みたいな言い方も含んでいるようです。初めて見たバッグやケーキに対して、YouTuberの彼女は「素敵すぎて愛せる」「超かわいい、推せる」みたいな感じで言っていたのではないかと思いました。
海外に行って「わー、これカワイイ、素敵」と言いたい場合、いつも私はlovelyとcuteばかり使っていて、頑張ってもせいぜいgreatやcoolが限界でした。これからはYouTuberの女性が連発していたadorableをどんどん使っていきたい所存です。
ちなみに以前、ロンドンにいた際に各国の人に「日本人女性がよくいう『カワイイ〜』」はどういう意味だい?とよく聞かれました。さらになんならもう「KAWAII」と英語として使っている人もいました。当時は「日本人女子ってそんなにカワイイってしょっちゅう言っちゃってるんだ」と思っていましたが、イギリス人女子も結構adorable言うじゃん、そうYouTubeを見て思いました。