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2024.08.14

やる気も、気合も、根気もいらない。何かを続けるための、超シンプルで究極の方法とは

とにかく多忙な現代のビジネスパーソン。「仕事以外のことをする時間がない」「何をやっても三日坊主で終わってしまう」「新しいことを始めても長く続かない」と悩む人も多いだろう。仕事も仕事以外のことも、無理なく楽しく継続できるようにはどうすればいいのか。著名なブックデザイナーであり、「続けることが趣味」だと言う井上新八氏が、20年以上にわたって実験と検証を繰り返して確立した、具体的な習慣化のコツや「絶対に続けられる」日々の仕組みづくりを伝授する。『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部を抜粋・再編集して紹介。

跳躍する男性
unsplash/cam-adams ※画像はイメージ

継続は仕組みが10割

続けることは、「仕組み」さえつくってしまえば、あとは勝手に続いていく。継続は仕組みが10割だ。やる気も気合も根気もいらない。

わたしは20年以上試行錯誤してこの方法にたどり着いた。ただ、シンプルでバカみたいなことなので驚かないでほしい。

まず、いちばん大事なことを書く。何かを続けるための究極の方法だ。

「絶対になんでも続く」すごい方法。絶対に続くし、しかも超シンプル。

「そんなものある?」こう思うでしょ? じつは、ある。噓だと思うでしょ? 本当にあるのだ。もったいぶっても仕方ないので言う。心して読んでほしい。

それは、「毎日やる!」これだけ。

毎日やれば絶対に続く。これであなたはもう三日坊主卒業だ。おめでとう!

ラクに続けるコツは、週1日やる、週2日やるではない。週7日やる、これなのだ。じつはこの本で読むべきところは、この1行だけ。これが絶対の最強法則。

スパルタに聞こえる? いやいや、決してストイックに考えなくていい。大事なのは「毎日やると決める」こと。決めるだけでいい。

続けることの最大の敵は、「やらない」ことと「やめる」こと。

「週に3回やる」だと、週4日やらない日ができる。だいたい最初の2、3週間はそのペースで続けられる。

でもそのうち「今日休むけど明日はやる」、そして翌日がきて「今日は忙しいから明日にしよう」、そうやって「やる日」「やらない日」がいりまじって、いつのまにか毎日が「やらない日」、たまに「やる日」になってそのうちまったくやらなくなる。

たまに知り合いがブログをはじめると、だいたいこのパターンで終わっていく。

このパターン、よくわかる。以前の自分がそうだったから。たまにやる、気分が乗ったらやる。それで続くわけがない。

ラクに続けるには選択肢を減らすことが重要

人間の意志はそれほど強くない。続くようになるには毎日やることなのだ。

20年くらい前からブログを書いているのだけど、「気が向いたら書く」っていう更新の仕方をしていたら、仕事が忙しくなっていつのまにか更新頻度が減って、年に数回しか書かなくなってしまった。

でもある日「毎日書こう」と決めてみたら、毎日更新するようになった。それから8年近く、本当に毎日更新が続いている。

続ける秘訣は「毎日やる」なのだ。これが絶対に続く「すごい」やり方だ。いや、本当。毎日やれば絶対に続くから。

「できない日」はやらなくていい。できない日が仕方ない。大切なのは「毎日やる」と決めること。

ラクに続けるには、選択肢を減らすのがいちばん手っ取り早い。まず「やらない」という選択肢をなくしてしまう。「やる」「やらない」をいちいち毎日考えないようにする。

そのために「毎日やる」と決めるのだ。これで「やらない」という選択肢がなくなる。それだけで「続ける」ことは格段にラクになる。

実際、「毎日やる」と思ってずっと続けていると、「やらない」という選択肢を自然に考えなくなっていく。そのうち「やる」のがあまりに当たり前になって、そのことすら考えなくなる。多少困難なことも、いつのまにか当たり前のことになっていく。

どのくらいでそうなるのかは人によって差はあるだろうけど、私の場合、「毎日4分筋トレする」くらいのことなら2ヵ月続けたらだいたいペースがつかめてくる。

実際66日ルールというのがあって、「習慣はだいたい66日で定着する」らしい。ロンドン大学のフィリッパ・ラリー博士が研究論文でそう提唱している。

ただ、「毎日1冊本を読む」くらいハードルの高いことだと、ラクに続けられるようになるにはもっとかかる。

私の経験上、困難なことだと無意識で出来るようになるまで1年半。だいたい500日間毎日続けると、「続ける」ことが無意識に変わる気がする。

TEXT=井上新八

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