AND MORE

2024.08.12

年間200冊を手がける超絶多忙なブックデザイナーが毎日続けている”習慣化のコツ”とは

とにかく多忙な現代のビジネスパーソン。「仕事以外のことをする時間がない」「何をやっても三日坊主で終わってしまう」「新しいことを始めても長く続かない」と悩む人も多いだろう。仕事も仕事以外のことも、無理なく楽しく継続できるようにはどうすればいいのか。著名なブックデザイナーであり、「続けることが趣味」だと言う井上新八氏が、20年以上にわたって実験と検証を繰り返して確立した、具体的な習慣化のコツや「絶対に続けられる」日々の仕組みづくりを伝授する。『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部を抜粋・再編集して紹介。

ルービックキューブ
unsplash/volodymyr-hryshchenko ※画像はイメージ

わたしが続けていること

わたしが続けていることをざっと簡単に箇条書きしてみる。(2024年6月現在)

ジョギング 25年(雨の日以外は基本毎日) 
手書きの日記 23年(欠かさず毎日)
写真展開催 20年(1年に1回)
Wii Fit:体重測定と腕立+腹筋 16年(2007年の発売日から外泊のとき以外毎日) 
毎朝ヨーグルトと納豆を食べる 13年(毎朝の栄養補給、納豆は10年)
ドラクエX 11年(発売日から毎日)
はてなブログ:写真投稿と映画感想を書く 8年(2016年1月から毎日)
起きてすぐ空の写真を撮影 8年(毎朝のインスタへの投稿は2年)
HIIT:4分の鬼筋トレ 7年(編集者に本をもらってから毎日)
SIXPAD:腹筋を鍛えるトレーニングギア 7年(買ってから毎日)
企画を考える 6年(毎朝最低ひとつ考える)
体温を計る 4年(毎朝起きた後)
あつまれ どうぶつの森 4年(発売日から毎日)
note(ブログ) 4年(毎週1回更新)
5分瞑想 3年(毎朝)
ドラマやアニメに出てくる架空の本の収集 4年(見つけたらメモ)
ダンスの練習 3年(毎朝5分)
1日1冊本を読む 3年(2021年2月から欠かさず毎日)
掃除 3年(曜日ごとに違う場所を毎日)
朝のストレッチ 3年(毎朝起きたら)
読書メモをX(旧Twitter)にアップ 3年(毎朝)
新作ゲームを遊ぶ 3年(毎朝15分、主にPS5のゲームを遊ぶ)
食べている納豆の記録 2年(新しい納豆を食べたら)
マンガを読む 2年(毎朝、1日1話)
朝の気温を当てる 1年(毎朝)
短歌の歌集を読む・短歌をつくる 1年(毎朝)

ざっと思いつくとこでこんなところだけど(継続年数はおおよそ)、考えてみたらじつはもっといっぱいある。例えばスマホゲーム。5つくらいを毎日やっている。必ずログインして決まったノルマをこなしている。

いくら忙しくとも、仕組みさえつくれば続けられる

ほぼ毎日映画館にも通っている。多いときで年間300本。少ない年でも年間200本くらいは劇場で映画を観る。

子どもの頃からオンエアされているテレビアニメはほとんど見ているし、フリーランスで働きはじめてからは地上波のテレビドラマもほぼ全部見るようになった。

続けている大きなことで言えばデザインだ。

仕事と言えばそれまでだけど、年間200冊デザインするということは、ほぼ1日1冊デザインしている計算だ。1冊の本に10案くらいはデザインパターンを考えるので、年間2000パターンくらいはデザイン案を考えている。

仕事はタスクが多すぎるのでやることを細かく設定してある。細かな雑用も含めてすべてその日のうちに片づける。それをひたすら毎日続けている。その意味では「仕事の雑用」も欠かさずにやっていることのひとつではある。

シャワーのあと頭皮のマッサージをしながら舌の体操をするというような、すごく小さな習慣もある。

確実にもれなく毎日いろいろなことを続けている。

20年かけて、膨大にある「やりたいこと」と「やるべきこと」を続けられる仕組みをつくってきた。自動的に「続く」仕組みづくりを徹底している。

ピタゴラスイッチのように次々連続していろいろなことを自動的にこなしていって、毎日を面クリ型のゲームのように過ごしている。

この本を書くことも必ずやる朝の習慣のひとつとして組み込んだ。まとまった時間をつくるのが難しいので、毎朝少しずつ必ず原稿を書いている。今もその時間を使って書いている。

まともに考えると、本を書いている時間はどこにもない。ただ、毎日少しずつやれば必ずいつか終わりにたどり着く。そのことは「続ける」ことの中で実感してきた。

だから毎日小さく続ければ、きっと本を書き上がる。そう思って、とにかく小さく積み重ねている。

TEXT=井上新八

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年12月号

昂る、ソウル

東方神起

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2024年12月号

昂る、ソウル

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ12月号』が2024年10月24日に発売となる。今回の特集は“昂る、ソウル”。最高にエンタテインメント性に富んだ国、韓国をさまざまな方向から紹介。表紙は東方神起が登場。日本デビュー20周年を目前に控えた今の心境を教えてくれた。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる