ENTERTAINMENT

2026.03.01

滝藤賢一が予告編で泣いて、本編で大号泣した。日本発ハリウッド映画とは

役者・滝藤賢一が毎月、心震えた映画を紹介。今回は、2026年2月27日から公開中の『レンタル・ファミリー』。

映画『レンタル・ファミリー』
©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

“本当の家族”じゃないのにイチイチ泣ける『レンタル・ファミリー』

日本が舞台のアメリカ映画や配信ドラマが近頃増えているようです。今回ご紹介するのもアメリカで活躍する日本人のHIKARI監督が日本に戻り、アメリカ映画の枠組みで作った作品『レンタル・ファミリー』。

リドリー・スコット『ブラック・レイン』しかり、ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』しかり、見慣れた日本の街の風景も海外で活躍されている監督と日本で活躍されている監督が撮るのでは、まるで違う国に見えるのも不思議だ。渋谷のスクランブル交差点なんてこんなカッコよかったっけ? って思ってしまった。撮影は日本文化の情緒が感じられる場所がチョイスされているのですが、HIKARIマジックがかかったせいか、日本はこんなに美しい国なんだと気づかせていただきました。

主演は『ザ・ホエール』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザー。いいに決まってる! 最高だったもの! アメリカから日本に移住し、俳優の仕事をしている主人公フィリップ。一時期はCMで大ブレイクするが、最近はいい仕事にありつけないようだ。そんな状況下で、家族の代理を演じるレンタルファミリーの仕事に誘われます。

初めて訪れた現場の依頼人は、日本を代表する映画俳優、宇野祥平さん。強烈すぎて一気に物語に引きこまれる。お見事! もはや彼の演技は世界のSHOHEI UNOでした。私、驚きましたのは、本当の家族じゃないのにイチイチ泣けることです。レンタルだってわかってるのに、偽物だってわかってるのに……イチイチ感情が揺さぶられるんです。偽物が本物を超えてくるといいましょうか。次々と幸せになっていく人々を見ていると、必要な嘘もあるんだなと妙に納得してしまう。ハートフルな映画で優しい気持ちになれました。

あ、そうそう、滝藤も数年前にレンタルおやじの役をやらせていただいてたんですよ。『コタキ兄弟と四苦八苦』というドラマなんですけどね。めちゃくちゃ面白いドラマなんです。映画化しないかなぁ。『レンタル・ファミリー』とは逆で、アメリカを舞台にいかがでしょうか。

『レンタル・ファミリー』

オスカー俳優、ブレンダン・フレイザーが日本在住の売れないアメリカ人俳優に。誰かが必要とする家族の代役になり切る仕事を受けた彼は束の間の疑似家族を経験し、自身の人生に欠けていた家族間の愛情と複雑さと父性を学んでいく。

2025/アメリカ
監督:HIKARI
出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2026年2月27日より全国公開
https://www.searchlightpictures.jp/movies/rentalfamily

滝藤賢一/Kenichi Takitoh
1976年愛知県生まれ。2026年は2月27日に映画『木挽町のあだ討ち』が公開されるほか、『遥かな町へ』など公開作が控えている。

COMPOSITION=金原由佳

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