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2024.04.20

仕事・人生の見え方が変わる! アドラーの言葉6選

フロイト、ユングと並ぶ「心理学三大巨頭」の一人、アルフレッド・アドラー。「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と断言し、その悩みを解決するシンプルかつ具体的な方策を提示するアドラーの心理学は、ビジネスをはじめ幅広い分野に活用されている。人と社会について本質を鋭く突くアドラーの言葉こそ、混迷の時代を生きる私たちの生きる道標になるはずだ。『超訳 アドラーの言葉』より、一部を抜粋・再編集して紹介する。【その他の記事はコチラ】

抽象的な丸いリング
tyler-lastovich/ unsplash ※写真はイメージ

「善い行い」には二つある

「向上したい」「理想の状態に近づきたい」という目的は、人生の建設的な面につながることもあれば、非建設的な面につながることもありえる。

例えば、「善い行いをしたい」という願望があるとき、可能性は二つある。

一つは「本当に人のためになることをしたい」というとき、もう一つは、「ただ単に自慢したいだけ」というときだ。

条件付きの向上心をもつな

「もし自分が怠けさえしなければ、大統領にだってなれる」と考える人がいる。この人の向上心は、「条件付き」の向上心だ。「もし」「〜でなければ」という条件が付いている。本当の向上心とはいえない。自分のことを過剰に高く評価していて、自分は社会にとって役立つ立派な人間だと思い込んでいる。

もちろんこれは、幻想だ。しかしながら人間は、幻想であっても満足してしまうことが少なくない。

そして勇気が足りない人は、たとえ幻想の自分でも満足する。自分が弱いことがわかっているために、逃げ道を用意して逃げようとする。向き合わず、逃げることによって実際よりも強くて賢い幻想の自分を作り上げているのだ。

一緒に働く人や顧客の要求を理解する

仕事で成功するかどうかは、周囲の人々や社会に適応できるかどうかにかかっている。

一緒に働く人たちや顧客の要求を理解し、彼・彼女らの目で見て、彼・彼女らの耳で聞き、彼・彼女らの心を感じることのできる能力は仕事において大変重要なものである。

いつでも自分が一番では成功できない

「人の上に立ちたい」という目的で仕事を探すのなら、見つけるのに苦労するだろう。誰の下にもならない仕事、誰とも協力しなくていい仕事は、そうそうないからだ。

けれどもそういう人間は、自分のことしか考えていないので、誰かの下で働く仕事でうまくいかないだろう。

さらに、ビジネスにおいても信用されない。いつでも自分が一番なので、他者の利益、社会の利益を第一に考えられないからだ。

自分なりの責任を果たせ

「分業」は、人間社会を維持するために必ず必要なものだ。誰もがみな、自分なりの場所で自分なりの責任を果たさないといけない。

これを理解できない人は、共同生活を、社会を、そしてそもそも「人類の維持」を否定することになる。結果、仲間の一人としての役割から脱落することになり、平和を乱す人になる。

「社会の一員として自分なりの責任を果たす」。これがあまりできない人は、礼儀知らず、乱暴者、偏屈な人といわれるものだ。

そしてこれがほとんどできない人は、ならず者、犯罪者になる。このような人たちが非難されるのは、つまりは、共同体・社会の中で生活するということと相容れないからだ。

人生の意味は「貢献」だ

「人生の課題」を解決するためには、「協力する能力」が必要だ。すべての課題は、人間社会において、人類の幸福に貢献するやり方(方法)で、克服しないといけない。

人生の意味とは「貢献」である。そう理解する人だけが、どんな困難なことがあっても、勇気を持って取り組むことができ、成功のチャンスが与えられるものだ。

TEXT=岩井俊憲

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