MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

AND MORE

2024.02.12

「このまま死ぬのは惜しい」死の直前に吉田松陰が語った本音とは?

時代の常識をことごとく破り、高杉晋作や伊藤博文といった幕末の英雄、異端児たちに大きな影響を与えた天才思想家・吉田松陰。三十歳という若さで処刑されるまで、その生き方を貫き行動し続けた彼が考える、自分と仲間の魂に火をつける方法とは? 40万部を超えるベストセラー『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』(サンクチュアリ出版)より、一部を抜粋して紹介する。第5回。 #1#2#3#4

星空を見上げる人
greg rakozyI/ unsplash ※写真はイメージ

人生は四季を巡る

もうすぐこの世を去るというのに、こんなにおだやかな気持ちでいられるのは、春夏秋冬、四季の移り変わりのことを考えていたからです。
春に種をまいて、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬がくれば貯蔵する。
秋がくると農民たちは酒をつくって、なんなら甘酒なんかもつくって、収穫を祝い、どの村でも歓喜の声があふれます。
収穫期がやってきて、きつい仕事がようやく終わった。そんなときに、悲しむ人なんていないでしょう。

私は三〇歳で人生を終えようとしています。
いまだ、なにひとつできたことはありません。
このまま死ぬのは惜しいです。
がんばって働いたけれど、なにも花を咲かせず、実をつけなかった。
ですが、私自身のことを考えれば、やっぱり実りを迎える時期がきたと思うんです。

農業は一年で一回りしますが、人の寿命というのは決まっていません。
その人にふさわしい春夏秋冬みたいなものが、あるような気がするんです。
百歳で死ぬ人は百歳なりの四季が、三〇歳で死ぬ人は三〇歳なりの四季があるということ。
つまり、三〇歳を短すぎるというなら、夏の蝉と比べて、ご神木は寿命が長すぎるというのと似たようなものじゃないかと思います。

私は三〇歳で、四季を終えました。
私の実りが熟れた実なのか、モミガラなのかはわかりません。
ですがもしあなたたちの中に、私のささやかな志を受け継いでやろうという気概のある方がいたら、これほどうれしいことはありません。
いつか皆で収穫を祝いましょう。

その光景を夢に見ながら、私はもういくことにします。

TEXT=池田貴将

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

3月号 Now on sale

【ゲーテ3月号】表紙は山﨑賢人。家づくりは究極の大人の遊び、“多拠点邸宅”特集

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

3月号 Now on sale

【ゲーテ3月号】表紙は山﨑賢人。家づくりは究極の大人の遊び、“多拠点邸宅”特集

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ3月号』が1月25日に発売となる。今回の特集は“多拠点邸宅”。人生を楽しみ尽くすための、こだわりの邸宅をご紹介。表紙を飾るのは俳優・山﨑賢人。その他にも伊勢谷友介の器コレクションや俳優・川口春奈へのインタビューなど必読だ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる